麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年07月10日(水)
三津田信三「魔偶の如き齎すもの」読了。大学を卒業して三年目の春を迎えた刀城言耶が福と禍を齎すという魔偶を所有する旧家の屋敷で巻き込まれる殺人未遂事件と祖父江偲との出会いを描いた表題作の他、「妖服の如き切るもの」「巫死の如き甦るもの」「獣家の如き吸うもの」の三編を収録。
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posted at 09:01:20
「密室の如き籠るもの」「生霊の如き重るもの」に続く刀城言耶シリーズの中短編集の三作目。本作の収録作四編はこれまでのシリーズ作同様、本格ミステリとホラーの融合を行ってはいるものの、どちらかと言えば表題作と「妖服」は本格寄り、「巫死」と「獣家」はホラー寄りになるだろう。
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posted at 09:01:36
ベストを挙げるなら「妖服」で、伏線とミスディレクションの妙が短編らしいシンプルながらも大胆な真相を際立たせていて○。次点は表題作で連作であることを活かした仮説とシリーズ作品なら一度はやっておきたい仕掛けが楽しい一編である(故にシリーズ初心者にはお勧めできない)。
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posted at 09:01:47
一方「巫死」と「獣家」はミステリとしてみると物足りなさはあるものの、代わりに表題作と「妖服」では薄味だったホラー要素が存分に味わえる内容と言えるだろう(特にホラーとして推すなら「獣家」。「巫死」は刀城シリーズ某作の別バージョンとしてみると興味深い)。
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posted at 09:02:11
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