麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2019年08月21日
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2019年08月21日(水)
手代木正太郎「むしめづる姫宮さん」読了。虫の魂が漂う不思議な町・浦上町。有吉羽汰はある日突然、身の丈にあわない「おせっかい」をするようになってしまう。祖母に相談すると「悪い虫さ憑かれたんだな」と言われ、山の上の姫宮さんの所へ行くよう勧められるが、そこで彼を待っていたのは……?
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posted at 21:06:17
本作の内容を一言で説明するならば妖怪ならぬ虫の魂を落とす憑き物落とし物ということになるのだが「何の虫に取り憑かれたのか?」ではなく「なぜ取り憑かれることになったのか?」を物語の主軸にしており、そこに思春期特有の理由を盛り込むことで青春小説として成立させているのが何とも面白い。
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posted at 21:06:34
本作について作者はあとがきで「おどろおどろしい、血なまぐさい、エログロ、トンデモといった従来の作風を一旦捨ててみようかと思いました」と語っているが、これまでの作品同様、特殊設定物で世界観は凝っているし考えようによっては虫に纏わる奇想(?)もあるので個人的にはそれほど違和感はない。
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posted at 21:07:01
とはいえ現代物は苦手と過去に語っていた作者があえて挑んだ現代物ということで作者の意気込みは勿論のこと、これまでにはない爽やかさを感じることはできるし何より前の「魔法医師の診療記録」シリーズと同じボーイミーツガール物という点で今回の二人の仲がどう着地するのかを楽しみにしていきたい。
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posted at 21:07:20
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