麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年12月25日(水)
深谷忠記「甲子園殺人事件」読了。倉田高校二年・桂木葉子の父親は24年前エースとして甲子園に出場。そして今、母校の監督として再びその土を踏もうとしていた。だが野球部員が暴行事件に巻き込まれ、出場停止の瀬戸際に。葉子は真相究明に乗り出したが、その矢先、事件の鍵を握る男が殺されて――。
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posted at 22:23:53
「おちこぼれ探偵塾」「ハムレットの内申書」と同じく、かつてソノラマ文庫から出ていたジュブナイルミステリ。前二作と比べるとプロットに無駄がなく、加えて四日間のうちに潔白を証明しないと甲子園出場辞退が決まってしまうというタイムリミットサスペンス要素が物語を大いに盛り上げてくれる。
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posted at 22:24:09
タイムリミットが近づくにつれ事態が収束するどころかより混迷を極めていくハラハラドキドキ感もさることながら、本作が特に秀逸なのは何と言っても被害者が殺された動機と犯人の決め手となる伏線がこれ以上ないくらい密接に繋がっている点であり、更にその効果を高めている終盤の展開も実に巧い。
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posted at 22:24:21
トリックらしいトリックこそないものの、細部まで計算されたプロットとジュブナイル物らしい生き生きとしたキャラクター、そして本格ミステリとしての意外性が渾然一体となった佳作と言っていいだろう。
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posted at 22:24:31
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