麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2020年06月24日
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2020年06月24日(水)
林泰広「オレだけが名探偵を知っている」読了。ある理由をきっかけに大企業「ブッシュワッカー」本社地下の密室と化した巨大な迷宮で何かが行われているらしいことを突き止めた秋山が、あらゆる手を尽くしてそこへ足を踏み入れると五人の男女の射殺体が転がっていた。地下迷宮で一体何が起こったのか?
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posted at 23:37:17
「The unseen見えない精霊」以来十八年ぶり(!)の長編二作目。「The unseen見えない精霊」は極めて人工的な舞台で離れ業を決めた作品だったが、それは大企業の本社地下にある密室と化した巨大な迷宮を舞台にした本作も同様――いや、トリッキー度で言えば「The unseen見えない精霊」以上かもしれない。
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posted at 23:38:06
本作はまず事件現場がどこなのかを突き止めるところから始まる時点でただならぬものを感じさせるが、何より衝撃的なのは多重推理を展開した後に示される意外過ぎる犯人の正体だろう。但しその段階では意外を通り越してアンフェアだと怒る人が大半かもしれない。
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posted at 23:38:40
しかしながら本作の本領はその後でアンフェアだと思っていたものが論理のアクロバットにより見事にねじ伏せられてしまう点であり、更にトドメとばかりに用意された最後のある仕掛けには脱帽と言わざるを得ない。本作は「The unseen見えない精霊」以来のマジシャンらしい企みが炸裂した傑作である。
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posted at 23:39:14
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