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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2020年08月19日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

西澤保彦「夢魔の牢獄」読了。教師の田附悠成は、過去へ遡って友人たちに憑依するという特異能力を持つ。だが誰に憑くかは選べない。確実なのは恩師の義理の息子が殺された22年前に戻ってしまうことだけ。迷宮入り殺人事件の“あの日”を繰り返す田附が辿り着いた驚愕の真相とは?

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posted at 00:17:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

粗筋だけを見ればかつて作者が得意としていたSF設定のミステリ風で、しかも帯には「『七回死んだ男』を凌ぐ衝撃!」という煽り文句――恐らくタイプリープ繋がりということで『七回死んだ男』を引き合いに出したと思われるが、結論からいうと本作の出来は『七回死んだ男』には遠く及ばない。

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posted at 00:19:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

それどころか『七回死んだ男』みたいな話を期待して読むと、あまりに都合のいい能力の使い方もさることながら、何よりもきついエロ描写とドロドロの人間関係という近年の西澤作品に顕著な要素てんこ盛りの内容にドン引きするに違いない。

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posted at 00:20:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

尤もそれがミステリ的仕掛けと巧く繋がっていればまだ擁護もできるのだけど、残念ながら完全に乖離してしまっているのでファン以外には正直お勧めしづらい。ただ一点最後に明かされる真相は確かに衝撃的ではあるがさすがに強引な印象が否めず、終わりよければとはお世辞にも言い難い作品である。

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posted at 00:20:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

白井智之「名探偵のはらわた」読了。日本犯罪史に残る昭和の猟奇殺人犯たちが人鬼として甦り、現世で再び殺戮を繰り返し始めた。新たな悲劇を止められるのは名探偵だけ――善悪を超越した推理の力を武器に名探偵とその助手は「七人の鬼」の正体を暴き、世界から滅ぼすことができるのか?

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posted at 23:11:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

鬼畜系特殊設定パズラーの旗手による名探偵物の特殊設定連作ミステリ。内容的には探偵対怪人テーマの変形ながら、怪人のモチーフとして津山事件や阿部定事件といった昭和の猟奇殺人犯を持ってくるところに何とも作者らしさを感じる。

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posted at 23:12:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

本作に収録された四編中、前半の二編に関してはやや設定のせいで捨て推理より真相が魅力に欠けたり明らかに無理があったりするものの、後半二編になると一転して設定を逆手に取ってあっと言わせてくれるのがいい。特に津山事件を扱った最終話での史実と特殊設定を巧く絡めた異形の論理が実に秀逸。

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posted at 23:12:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年8月19日

加えて本作は主人公の成長物語としても良くできており、それを象徴する最後の名推理には思わず目頭が熱くなることだろう。鬼畜という点ではやや物足りないかもしれないが作者初の名探偵物でありシリーズ化を視野に入れていると思しきエンタメ性の高い展開は間違いなく白井初心者向きの傑作である。

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posted at 23:13:11

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