麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム
» @mysteryEQ
» 2020年11月27日
並び順 : 新→古 | 古→新
2020年11月27日(金)
東野圭吾「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」読了。コロナ禍で町興しの計画が頓挫した郷里で元国語教師の真世の父・.英一が殺された。捜査過程を一切教えてくれない警察を歯痒く思った真世は元マジシャンの叔父・武史と共に犯人捜しに乗り出す。だがこの叔父というのがかなりの食わせ者で――。
タグ:
posted at 19:22:39
コロナ禍の町で起きた殺人事件の謎を元マジシャンの探偵役が解き明かす長編ミステリ。本作でまず面白いのは探偵役による一切手段を選ばない捜査であり、その傍若無人ぶりもさることながら元マジシャン(しかも天才的な腕前の持ち主)らしい警察や事件関係者を手玉にとる鮮やかな手口は実に痛快。
タグ:
posted at 19:23:13
そんな本作で最も凝っているのは謎解きのシーンであり、謎解きを一つのショーに見立てて事件関係者たちの隠されていた秘密を暴いていく過程はスリリングかつ、かなり映像映えすることだろう。また犯人の正体に関してもミスディレクションが効いており、その技巧はどことなくクリスティーを思わせる。
タグ:
posted at 19:23:55
尤も本作がコロナ禍ならではのミステリなのかと問われれば些か疑問が残るものの、最後に明かされる趣向も含め、またこの探偵役が活躍する続編を読んでみたいと思わせてくれること請け合いの良作である。
タグ:
posted at 19:24:30
スポンサーリンク