麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2021年05月14日
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2021年05月14日(金)
横溝正史「悪魔の降誕祭」読了。金田一耕助の事務所で起きた殺人。しかも犯人は日めくりカレンダーを使い次の殺人の予告をしていた――。表題作の他、墓荒らしが続発する中、頭蓋骨だけ盗まれる「女怪」、奇妙な依頼に端を発した死体の消失と再び出現した死体が裸だった謎に迫る「霧の山荘」の二編収録。
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posted at 23:47:43
降誕祭パーティーの殺人を予告する悪魔のような犯人を描いた表題作含む三編を収録した中編集。表題作は行き当たりばったりの犯人の行動にやや疑問が残るものの、第二の殺人の不可能状況とその大胆な真相には見るべきものがある。
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posted at 23:48:08
続く「女怪」は殺害方法に関してはそれほど驚きはないかもしれないが、むしろ見所は最後に明かされるある意外な事実であり、それに対する犯人の心情が金田一の苦悩と相俟って忘れ難い印象を残す。だが何といっても本作の一番の目玉はトリを飾る「霧の山荘」だろう。
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posted at 23:48:30
言うなればクイーンの某中編と某長編を合体させたような話で謎が謎を呼ぶ展開もさることながら死体が裸にされていた謎がある仕組まれていた奸計を暴く絶妙な気付きになっている点、そして金田一が犯人に対して仕掛けた常識外れな罠がいい。ベストは「霧の山荘」だが他の二編も味わい深い作品集である。
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posted at 23:48:43
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