麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年08月19日(木)
「魔性のしたたり 屍ガールズ」観了。毒物混入ミルクを飲んで死んだ若い女三人組がゾンビとなって復讐する話。ゾンビなのに車を運転したりレズプレイを始めたりとゾンビ物の常識を覆す内容に唖然。そして何より衝撃のオチでそれまでの物語と思いっきり矛盾させる豪胆さにある意味痺れることだろう。
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posted at 00:14:43
潮谷験「時空犯」読了。私立探偵の姫崎を含む八人の男女は情報工学の権威・北神博士から今日2018年6月1日が既に千回近くも巻き戻されており、それが本当かどうか確認するためにある薬剤を飲んでほしいと頼まれる。果たして6月1日が再び訪れることになるがその直後、博士が他殺体で発見される。
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posted at 23:09:51
「スイッチ 悪意の実験」で第63回メフィスト賞を受賞した作者の二作目は潮谷験版「七回死んだ男」とも言うべきループ物の長編ミステリ。本格度で言えば前作よりも高く、時間を巻き戻して殺人を行っている姿なき犯人「時空犯」探しが本作の眼目となっている。
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posted at 23:10:18
本作が秀逸なのはなんと言っても時空犯探しのフーダニットとループ設定が密接に関わっている点であり、ある人物の言葉を気付きにして展開されるロジックはシンプルながら巧く読者の盲点を突いているし、更に動機もまたループ設定を活かしつつも登場人物の掘り下げに一役買っているのが○。
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posted at 23:10:41
加えて主人公の姫崎と彼を慕うヒロイン麻緒の恋の行方が物語のいいアクセントとなっており、前作とはまた違った作風で読ませてくれる特殊設定ミステリの秀作である。
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posted at 23:11:09