麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2022年02月15日
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2022年02月15日(火)
三田千恵「しあわせ、探して」読了。母一人子一人で育った真子は夫・康生の転勤に従い絵本の出版社を退職し大分で暮らしている。優しい両親となり理想の家族を作りたいと思っていた二人は子どもを待ち望んでいたはずだった。が、ある日声をかけてきた男子高校生・高木と奇妙な関係を持つことになり――。
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posted at 11:22:30
ラノベミステリの書き手による幸せ探しの物語。粗筋からはミステリっぽさは感じられないが実際読んでみると「なぜ主人公は子供を作ることを躊躇っているのか」「なぜ主人公の親友は何も告げずに突然姿を消したのか」など複数の小さな謎を散りばめ、後に伏線として回収するミステリ的手法を用いている。
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posted at 11:22:47
それらの謎が物語が進むにつれて有機的に結び付いていき、やがて主人公が隠していた秘密や主人公の夫、親友の本当の姿を浮き彫りにしていく過程は正にミステリでしか描けない人間ドラマと言っていいだろう。そして、それが幸せ探しという本作のテーマと絡んで極めて前向きなラストへと繋がる点も○。
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posted at 11:23:17
前に読んだ「太陽のシズク~大好きな君との最低で最高の12ヶ月~」ほどがっつりミステリ的仕掛けが凝らされた作品ではないものの、本作もまたミステリ要素をあくまでさりげなく盛り込むことで、物語を際立たせた良作である。
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posted at 11:23:35
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