麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2022年03月19日
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2022年03月19日(土)
竹町「スパイ教室 07 《氷刃》のモニカ」読了。フェンド連邦の防諜機関『ベリアス』を制圧した『灯』を待ち受けていたのは仲間の一人・モニカの裏放りによって引き起こされた悲劇だった。半壊した『灯』は真相を求めてフェンド連邦を駆ける。 これは窮地に追いやられた少女が、世界を敵に回す物語――。
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posted at 11:13:22
機関『灯』の活躍を描く長編シリーズの七作目。前作のモニカの裏切りという衝撃的な幕引きからの続きということもあり本作は最初からクライマックスであるのに加え、作者があとがきで(モニカ巻、しっかり書かねば)とプレッシャーを受けて書いたと語るだけあってかなり完成度の高い内容となっている。
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posted at 11:13:54
ミステリとしてみると「モニカがなぜ『灯』を裏切ったのか?」という謎が本作最大の読みどころであるのは間違いないが一方で本作が秀逸なのはその内容そのものがある事実のミスディレクションとして機能している点であり、しかもそれを示唆する伏線が冒頭から抜け抜けと張られていたのだから恐れ入る。
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posted at 11:14:48
更にモニカというキャラの見せ場も抜かりなく、教会でのクラウスとのガチ対決もさることながら、その後クラウスにある台詞を言わしめてからの展開は正に圧巻の一言に尽きるだろう。次巻はいよいよシリーズのセカンドシーズン最終巻ということだが、本作はその露払いに相応しい傑作である。
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posted at 11:15:41
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