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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2011年09月06日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月6日

仮にこれを完結編とした場合、前二作に比べて物足りない印象は否めないが、問題提起という意味での外伝的位置付けであれば、こういう方向性もアリだとは思う。

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posted at 21:29:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月6日

それもあってか本作は前二作よりも社会的テーマ性が強いように思われる。勿論これまでと同様本格ミステリとして優れた部分(個人的にはQ1「六人目の探偵士」における荒唐無稽な殺人トリックと、このシリーズならではの動機はかなり好み)もあるものの、それ以上に何かしら考えさせられるものがある。

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posted at 21:28:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月6日

歌野晶午「密室殺人ゲーム・マニアックス」読了。奇妙なハンドルネームを持つ五人の人物がネット上で、思い付いたトリックを実際に使った殺人事件に関する問題を出し合って日夜推理バトルを行う、鬼畜系本格シリーズの第三弾。作者によると、どうやら本作はシリーズの外伝的位置付けらしい。

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posted at 21:27:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月6日

またシリーズの他の作品に比べると、どんでん返しという点でも少々物足りない。ただ、その代わり「i(アイ) 鏡に消えた殺人者」でコンビを組んだ倉田刑事や意外なあのキャラが登場するなど、ファンには嬉しい作品である。

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posted at 15:30:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月6日

前に読んだ「『裏窓』殺人事件」同様、今回も大胆なミスディレクションが冴え渡っている。読者が「この辺が怪しいかな」と警戒し出した頃にはもう作者の仕掛けた罠に嵌まっているのである。だが一方で相変わらずの作者の欠点である丁寧過ぎる伏線のおかげで途中で真相が読めてしまうが何とも惜しい。

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posted at 15:29:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月6日

今邑彩「繭の密室」読了。元教師の日比野功一の許にくぐもった若い男の声で妹を誘拐したという電話があった同時期、中野にあるマンションで、密室状態の七階の部屋から男が転落死した事件が発生。捜査にあたった貴島刑事は六年前に起こったある事件に辿り着く。

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posted at 15:28:59

2011年09月04日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月4日

あらすじや目次(あまりにも卑猥過ぎてここには書けない……)からは全く想像もつかないが、意外にも作り込まれたキワモノエロミスである。

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posted at 23:39:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月4日

だが、そんな気を抜くとすぐ○ックスに雪崩れ込みそうな登場人物ばかりの話なのに思いの外(?)ミステリとしてちゃんと伏線が張られていることにまず驚かされる。しかも最後に用意されたトンでもないシチュエーションのどんでん返しには、タイトルの意味と相俟って妙に感心してしまった。

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posted at 23:38:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月4日

アイスクリーム事件を皮切りに新興宗教「大地母神教」で続発する怪事件に巻き込まれる主人公、星夫。しかしながらこの主人公、かなりオメデタイ頭の持ち主で読んでいて何度ひっぱたきたくなったか分からない。というか星夫に限らず登場人物の殆どがアレなのは、この作者の作品ではもはやデフォである。

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posted at 23:38:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月4日

水野泰治「芦の湖殺人1/3秒の逆転」読了。箱根のアルバイト先でアイスクリームを売っていた大学生の星夫。そこへ通りあわせた美女のスカートがめくれ、星夫の目がそちらに釘付けになった次の瞬間、たった今アイスクリームを買った客が、ひと舐めするなり胸をかきむしって悶死してしまう。

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posted at 23:37:09

2011年09月03日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月3日

ただ肝心のミステリとしてはかなり微妙。例えば粗筋にもある「呪い」の正体だが、正直これは無理がある。そのため幾ら伏線を張ったところでご苦労様以外の感想が出てこない。加えて前作以上にダルい展開、孤島である必然性のなさ、バレバレの一族の秘密と個人的には不満点ばかりが目についてしまった。

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posted at 21:52:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月3日

前作「あなたがいない島」に続く孤島シリーズ第二弾(?)である本作の一番の笑いどころは何と言ってもミリアとユリのキャラがかぶっていると作者自身が突っ込んでいることだろう。キャラのかき分けができていないことをまさか作者自身がネタにしてしまうとは思ってもみなかった。

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posted at 21:51:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月3日

石崎幸二「長く短い呪文」読了。わたしには呪いがかけられています――そう言い残し、少女は自分にかけられた「呪い」を解くため、そして妹の双子を助けるため一族が住む孤島へと帰っていった。少女を連れ戻すよう依頼された石崎と女子高生コンビは早速、少女を追って島へと向かうが……。

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posted at 21:50:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月3日

但し真相自体は目新しいものではない。しかしながらトラベルミステリー物でコレを使った例は珍しいのではないだろうか。「わたし、その列車を舞台にしてミステリーを書いてみよう思いますの」という意味深な冒頭も今思えば作者から読者への宣戦布告だったのだろう。本作は企みに満ちた意欲作である。

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posted at 17:16:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月3日

面白い。走行中の寝台特急で密室殺人が起こったと思ったら、謎の男たちにより列車がジャックされ、次の瞬間にはまさかの法廷物へと変貌する――その先の読めない目まぐるしい展開はさながらジェットコースターのよう。ノベルスで約230頁という短い頁数で良くこれだけのものを詰め込んだと思う。

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posted at 17:15:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月3日

池田雄一「21時間02分の密室」読了。寝台特急トワイライトエクスプレスの車内で殺人事件が発生した。被害者の男性は背中にナイフを突き立てられて即死。現場となった個室は密室だった。間もなく警察による捜査が始まるが、それも束の間、突如謎の男たちの襲撃に遭い列車はジャックされてしまう。

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posted at 17:15:03

2011年09月02日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月2日

ではどこで評価を改めたのか? ……それは究極のトリックの正体に他ならない。これに関しては面白いと感じるか呆れるかの二者択一だと思うが、今の自分はそこに面白さと共に、ある種の心地いい余韻を感じた。こういう余韻を与えてくれるタイプは石崎作品の中ではかなり珍しいと思う。

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posted at 00:17:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月2日

実を言うと昔本作を読んだ時は差ほど評価していなかったのだけど今回再読してみて大分評価を改めた。とはいえ当時感じた欠点は殆ど変わっていない。登場人物が無駄に多過ぎる。描写が希薄で事件に魅了が一切感じられない。『ミステリィの館』で出される問題の真相も取り立てて優れているとは思えない。

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posted at 00:16:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月2日

石崎幸二「日曜日の沈黙」再読了。お金では買えない究極のトリックを見つけたと言い遺して密室で死んだ推理作家・来木来人。それから二年後、その来木が企画するミステリーイベント『ミステリィの館』が開催される。見事正解した参加者に与えられる賞品は来木の未発表資料、もとい究極のトリック――。

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posted at 00:15:29

2011年09月01日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月1日

勿論、作者がやりたかったことは分からなくはない。だが、どれもいまいちパンチが弱いため、散々引っ張った割にこれ?という印象が否めない。こういう構成にするのであれば、それに見合う大技を一つくらいは入れてほしかった。

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posted at 23:39:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月1日

孤島シリーズと名付けたくなる位ほぼ毎回孤島で事件に巻き込まれているこのシリーズの記念すべき最初の孤島物(?)である。但し個人的には微妙。構成上仕方ないとはいえ、本格的に事件が起きて盛り上がってくるのが全体の四分の三を過ぎてからというのはさすがに遅すぎると思う。

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posted at 23:38:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年9月1日

石崎幸二「あなたがいない島」読了。心理学研究のため、無人島に五日間滞在することになった石崎とミリア&ユリコンビ。持ち込めるものは一つだけという奇妙な条件に従い、参加者は思い思いの品を持ち込むが、何故かそれらは次々と紛失。遂には参加者の一人までもが消えてしまう――。

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posted at 23:37:57

2011年08月30日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月30日

本作で自分が最も評価しているのは密室の扱い方、そして密室から消えた「幻の男」の正体である。どのようにして密室を作ったのかというも直球パターンも嫌いではないが、個人的にはこういう変化球の方が断然好み。怪奇部分はオマケと割りきれば、なかなかの良作だと思う。

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posted at 18:57:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月30日

シリーズ前作「i(アイ) 鏡に消えた殺人者』に引き続き「怪奇と本格推理の融合」を試みた本作だが、前作に比べるとお世辞にも上手くいっているとは言い難い。だが本格推理単体として見た場合、出来はこちらの方が上だろう。

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posted at 18:56:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月30日

今邑彩「『裏窓』殺人事件」再読了。三鷹にある九階建てのマンションで起きた女性の墜落死。向かいのマンションに住む少女は被害者の部屋の窓に男の姿を目撃したと証言するが、奇妙なことに部屋は密室状況にあった。それから暫くして中野で女子大生殴殺事件が発生。三鷹の事件と思わぬ繋がりを見せる。

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posted at 18:55:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月30日

これといって突出したものはないが定番のネタを上手く活かした、お手本のような作品である。事件の真相に関しては作者の丁寧過ぎる伏線が災いして恐らく殆どの読者が途中で読めてしまうかもしれないが、その欠点を巧みな構成が絶妙にカバーしている。ある意味、安心感のある作品と言えるかもしれない。

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posted at 18:55:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月30日

今邑彩「赤いべべ着せよ…」読了。鬼女の伝説が残る町に娘を連れてニ十年ぶりに帰郷した千鶴は、幼馴染みの一人の幼い娘が扼殺されて古井戸に投げ込まれたことを知る。それはニ十年前に起きた殺人事件と全く同じ状況だった。やがて、他の幼馴染みの子供たちも次々と何者かに殺されていく。

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posted at 18:55:11

2011年08月26日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月26日

言うなれば、本作は「殺人鬼フジコの衝動」の変奏曲なのだ。ただしイヤミス色はだいぶ抑えめであり、そのせいか「フジコ」のような衝撃性はあまり感じられなかった。とはいえ、これはこれで面白かったと思うので続編の登場にも大いに期待したい。

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posted at 22:56:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月26日

いかにもミステリらしい粗筋を見るととても真梨幸子の作品とは思えないが、いざ読み終わってみると基本的にこの作家のスタンスは変わらないことが分かる。マレー警部の地道な捜査が明らかにしていくのはジャンヌという哀れな女の一生であり、事件の構図は人間のどす黒さを浮かび上がらせる。

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posted at 22:55:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年8月26日

真梨幸子「パリ黙示録 1768 娼婦ジャンヌ・テスタル殺人事件」読了。フランス革命が起こる二十一年前のパリ・セーヌ河畔で娼婦ジャンヌが惨殺死体で発見された。このあまりにも残忍な殺人を犯したのは何かと醜聞の絶えないあのサド公爵なのか? 貴族の監視任務に当たるマレー警部が事件に挑む。

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posted at 22:54:29

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