Twitter APIの仕様変更のため、「いいね」の新規取得を終了いたしました

麻里邑圭人

@mysteryEQ

  • いいね数 9,797/10,375
  • フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
並び順 : 新→古 | 古→新

2019年06月15日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月15日

その一方で物語の後半リチャードの前に立ちはだかるある人物がまた名犯人的貫禄があり、その対決は最後まで予断を許さない緊張感に満ちている。しかもそれらの展開がラストのサプライズをこれ以上ないほど引き立てており、作者の熟練した技巧の冴えが存分に発揮された秀作と言っていいだろう。

タグ:

posted at 21:21:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月15日

本作の見所は何と言っても、か弱いヒロイン・ジェシーのために全力で捜査にあたるリチャード・クイーンのハードボイルドヒーロー的カッコ良さであり、更にリチャードを助けるべく退職したかつての仲間が集う場面には思わず胸が熱くなること請け合いである。

タグ:

posted at 21:21:06

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月15日

タイトルからも分かるようにエラリーの父親であるリチャード・クイーンが主役の番外編的長編。故に推理よりもサスペンスと冒険の色が強く、加えてジェシーとのラブロマンスも盛り込まれることで普段にも増してリーダビリティーの高い作品に仕上がっている。

タグ:

posted at 21:20:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月15日

エラリー・クイーン「クイーン警視自身の事件」読了。保母のジェシー・シャーウッドが育児室に飛び込むと、養子の赤ん坊は顔の上に枕をのせたまま冷たくなっていた――。たまたま現場に立ちあうことになった退職したばかりのクイーン警視は殺人を主張するジェシーを助けて、単独犯人に立ち向かっていく。

タグ:

posted at 21:20:30

2019年06月14日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月14日

またそれ以外にもタイトルに象徴されるトランプという小道具を効果的に使ったサスペンス性もさることながら何より裏で進行していたある企みとさりげなく張られていた伏線(まさかそんな所にあったとは!)が実に秀逸。結末もなかなかに洒落ており、作者の策士ぶりに舌を巻くこと請け合いの傑作である。

タグ:

posted at 20:07:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月14日

「悪魔の報復」に続くハリウッド物第二作。本作をフーダニットとしてみた場合、犯人を絞り込むロジックそのものはシンプルだが、そのロジックにおいそれと気付かせないための煙幕が尋常ではなく、特に動機の発生に関するずらしと舞台設定を活かしたある大胆なミスディレクションが素晴らしい。

タグ:

posted at 20:07:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月14日

エラリー・クイーン「ハートの4」読了。ハリウッドを訪れたエラリーは二十年以上も互いに敵対してきた俳優一家を題材に脚本を執筆することになるが突然両家の男女が結婚を宣言。二人は飛行場で結婚式を挙げた後、新婚旅行へと飛んだが間もなく二人は機上で毒殺され、操縦士は忽然と姿を消してしまう。

タグ:

posted at 20:07:15

2019年06月12日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月12日

起こる殺人が一件だけなので人によってはやや退屈に思えるかもしれないが、終盤で展開される緻密なロジックは一読に値するフーダニット物の佳作である。

タグ:

posted at 21:06:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月12日

何より秀逸なのはこの奸計を見破らないことには犯人に辿り着けない点であり、更に登場人物たちのそれぞれの思惑を絡め、動機発生のポイントを絶妙にずらすことで二重三重の煙幕を張っている点も巧い(個人的には犯人が何故凶器に毒を塗ったのか、その理由が説得力があって○)。

タグ:

posted at 21:06:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月12日

ハリウッドを舞台にしたクイーン中期の長編ミステリ。本作を読む前にたまたま本作を下敷きにした短編「完全犯罪」(「エラリー・クイーンの事件簿2」収録)を先に読んでいたため犯人の見当はついてしまったものの、それでも殺害方法に隠された意外な奸計と犯人当てのロジックを堪能することができる。

タグ:

posted at 21:05:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月12日

エラリー・クイーン「悪魔の報復」読了。倒産した発電会社の社長・ソリー・スペイスがハリウッドの別荘で殺された。彼は倒産したにも拘わらず私腹を肥やし、欺かれた共同経営者や一般投資家から深い恨みを買っていた。ハリウッドへ脚本を書くために訪れていたエラリー・クイーンの推理やいかに。

タグ:

posted at 21:05:41

2019年06月09日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月9日

「VA-11 Hall-A」クリア。サイバーパンクな世界のバーを舞台にした日常物かつ百合。見た目の可愛さに反して結構赤裸々な会話が飛び交うので最初は戸惑うかもしれないが慣れるとそのギャップが癖になる(特にドロシー)。萌え要素は低いが、きっちりキャラの内面を描いたシナリオが好印象の作品である。

タグ:

posted at 08:32:20

2019年06月02日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月2日

惜しむらくは帯やカバーにミステリっぽいことが何一つ書いていないため肝心のミステリ読者の目に触れる機会があまりないだろう点だが、少なくとも内容的には忍者活劇と本格ミステリの融合を高いレベルで実現した、現時点の作者の最高傑作と言っていいだろう。

タグ:

posted at 21:33:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月2日

伊賀と甲賀の対決では忍者らしいトンデモトリックの数々を見せつつも、一方で史実を巧みに活かした構図と定番の手法に捻りを加えて意外な犯人を演出しているのがいい。また結末に関してもそれまでの物語を踏まえた登場人物たちの関係性と史実と絡めて何とも言えない哀愁感を醸し出している。

タグ:

posted at 21:33:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月2日

伊賀と甲賀の対決と、その裏で進行する連続殺人の謎を描いた時代ミステリ。作者は以前も「忍者大戦 黒ノ巻」で忍者小説の良作を書いているが、本作はそれに加えて本格ミステリ作家としての技巧を存分に詰め込んだ作品に仕上がっている。

タグ:

posted at 21:33:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年6月2日

安萬純一「滅びの掟――密室忍法帖」読了。伊賀の忍びの里に服部半蔵から五人の甲賀忍者の殺害指令が下された。指名された五人の忍者は甲賀の里に向かうが、甲賀の里にも同じような命令が届いていた。忍者同士による殺し合いが始まるが、その頃、忍びの里では次々と村人が殺される事件が起きていた。

タグ:

posted at 21:33:02

2019年05月31日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月31日

それまで語られた要素が巧みな伏線として機能する点もさることながら「遠海事件」などでも見られた真相に物語性のある奥行きがきちんと用意されているのもいい。また本作はこれまでの詠坂作品の中でも最もエンタメ性が高いので詠坂初心者にも安心して(?)勧めることができる快作と言っていいだろう。

タグ:

posted at 12:06:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月31日

捻くれた作品を書くことで知られる作者による異能バトルミステリ。といっても本作を半分以上読んでもよくある異能バトル物のような展開ばかりが続き、ミステリのミの字も感じられないかもしれないが、第六章あたりから出てくるある謎とその真相が本作をミステリたらしめている。

タグ:

posted at 12:05:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月31日

詠坂雄二「君待秋ラは透きとおる」読了。唯一無二の力「匿技」の持ち主たちを集める「日本特別技能振興会」。透明化の匿技を持つも組織に背を向けて生きようとする君待秋ラは、終わりなき戦いに巻き込まれてゆく。その背後には戦後「振興会」発足時からの巨大な闇が横たわっていた。

タグ:

posted at 12:05:43

2019年05月29日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月29日

故にラストのクイーン警視の存在が救いとして際立つのが実に心憎い。本作は笹沢左保作品を彷彿とさせる男女の情念を周到にプロットに組み込んだダイイング・メッセージ物の秀作である。

タグ:

posted at 12:00:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月29日

そしてそれによって二転三転するプロットの面白さとイレギュラーへの対応に迫られる犯人側のドラマが同時に堪能できるのは○。また作者による執拗なミスディレクションが最終的にエラリーを始めとした登場人物たちに残酷な現実を突き付けるようになる点も秀逸の一言に尽きる。

タグ:

posted at 12:00:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月29日

クイーン後期の長編ミステリ。男女の色恋沙汰、ダイイング・メッセージ、裁判という本作に詰め込まれた要素から同じくクイーンの某作を思い出す人もいるかもしれないが某作が完璧な計画のもとで行われた犯罪であるのに対し本作は度重なるイレギュラーに振り回される計画犯罪を描いているのが興味深い。

タグ:

posted at 12:00:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月29日

エラリー・クイーン「顔」読了。エラリーを訪れた若い女優は彼に重大な告白をした。往年の名歌手グローリー・ギルドの夫・アーマンドから殺害計画を打ち明けられたというのだ。そしてある日グローリーが何者かに心臓を撃ち抜かれ殺害される。彼女が死に際に残された文字はたった一語「顔」だった。

タグ:

posted at 12:00:29

2019年05月27日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月27日

ポール・アルテ「花売りの少女」読了。花売りの少女とサンタクロースに纏わる二つの雪密室の話。仕掛けはいずれもびっくりするほど単純ながら一つ目の雪密室はさりげない手掛かりの出し方が、二つ目の雪密室は真相そのものが皮肉なオチになっている点が秀逸。仕掛けよりも演出の巧さが光る佳品である。

タグ:

posted at 19:44:19

2019年05月26日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

その他「或るローマ帽子の謎」は不可解な死体の状況が一瞬で腑に落ちるロジックとそれを支える登場人物や舞台設定の妙に、表題作は大胆な隠蔽工作と事件の最大のヒントとも言えるある人物の台詞に唸らされるに違いない。

タグ:

posted at 23:44:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

ベストを選ぶなら「或るフランス白粉の謎」で、犯人の行ったある工作から展開されるロジックによって導き出される意外な犯人とその目的は驚愕の一言に尽きる。次点は「或るオランダ靴の謎」で、犯人の周到な策略もさることながら、それが逆に犯人を追い詰める致命的な一手となる展開が実に秀逸。

タグ:

posted at 23:44:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

タイトルからも分かる通りクイーンの国名シリーズをテーマにした四つの事件に作者の看板探偵の一人・南美希風が挑む連作ミステリ。特筆すべきは全編ハズレなしと言っていい高いクオリティーを維持しており、ロジックミステリが好きな読者にとってはこの上ない贈り物となることだろう。

タグ:

posted at 23:43:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

柄刀一「或るエジプト十字架の謎」読了。トランクルームの密室。白い粉が舞い散る殺人現場。足跡なき泥濘の逃亡者。案内板に磔にされた首のない死体。法医学の実地見聞のため事件現場に赴く法医学者エリザベスのガイド役として付き添う南美希風は神の悪戯としか思えない四つの事件を解明できるのか?

タグ:

posted at 23:43:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

正直どうしてこんな話になったのか作者の頭の中を覗いてみたくなるが、そのせいで雪の密室のトリックがどうでもよくなってしまうのが本作の最大の欠点かもしれない(爆)。とはいえこの構成を採用したからこそ、本作はいい意味で怪作として読者の記憶に残るだろう。

タグ:

posted at 17:39:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

探偵役のオーウェン・バーンズが活躍するのが1911年冬であるのに対し、もう一つの物語の舞台は1991年初夏という言うなれば未来の話であり、一見するとそこに何の繋がりもなさそうに思えるが、それがまさかの繋がりを見せた瞬間、本作は忘れ難い異形の作品と化する。

タグ:

posted at 17:39:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

「あやかしの裏通り」に続く名探偵オーウェン・バーンズシリーズの邦訳第二弾。本格ミステリではお馴染みの雪の密室を扱った本作だが、特筆すべきは何といっても八十年の時を経た二つの物語が平行して語られる、その異様な構成だろう。

タグ:

posted at 17:38:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月26日

ポール・アルテ「金時計」読了。1911年冬。森に聳える山荘に一癖も二癖もある男女が揃った朝、森の中で山荘の主の死体が発見される。現場は完全な雪の密室だった。一方1991年初夏。劇作家アンドレは子供の頃に観たサスペンス映画を探していた。やがてそれは少年時代のある記憶と繋がっていく。

タグ:

posted at 17:38:33

@mysteryEQホーム
スポンサーリンク
▲ページの先頭に戻る
ツイート  タグ  ユーザー

User

» More...

Tag

Recent

Archive

» More...

タグの編集

※タグはスペースで区切ってください

送信中

送信に失敗しました

タグを編集しました