麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2010年10月10日
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2010年10月10日(日)
安萬純一「ボディ・メッセージ」読了。ある家に探偵二名を派遣し、一晩だけ泊まってほしい――アメリカはメイン州、ベックフォードにある探偵社に舞い込んだ奇妙な依頼。そして、依頼通り派遣された二名の探偵はその数時間後に、血の海に転がる四人の人間の無残なバラバラ死体を発見する。
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posted at 21:42:15
翻訳ミステリ風の物語に仕組まれた島田荘司ばりの奇想トリック……と言うと聞こえはいいが、残念ながら自分は本作を手放しで褒めることができない。というのも本作は序盤でメイントリックが見抜けてしまうという致命的とも言える欠陥を抱えているのだ(これに関しては選評で笠井潔氏も指摘している)。
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posted at 21:43:14
とはいえ、やろうとしたことは充分評価できるし、同時受賞の月原渉「太陽が死んだ夜」に比べると、断然ミステリ的センスを感じさせる。そして何よりこの物語がトリックによる要請であることが気に入った。色々欠点はあるものの、次回作を読みたいと思わせる作品だったのは間違いない。
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posted at 21:44:18
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