麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2010年10月19日(火)
貫井徳郎「灰色の虹」読了。殺人事件の冤罪で人生を目茶苦茶にされた男は、復讐を決意した。まず最初に殺したのは、男を逮捕した刑事。続いて検事が、弁護士が次々と殺されていく。だが、それでもまだ男の復讐劇は終わらない。果たして、次の標的は誰なのか――。
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posted at 09:25:12
検事の証拠捏造に、取り調べ室での度を越した警察官の恫喝――本作を読んでいると、ここ最近起こったそれらのニュースを嫌でも思い出さずにはいられない。本作はそんな実にタイムリーなネタを扱っていると共に、冤罪を生み出すものの正体に鋭く迫っている。
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posted at 09:26:31
社会派作品としては読み応えのある一方でミステリ的にはそれほど評価すべき所はない。内容紹介には「予想外の結末」とあるが、ミステリファンならば難無く本作の真相に気付くことができるだろう。というか伏線があからさま過ぎて、むしろミスリードなんじゃないかと疑ってしまったくらいだ(爆)。
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posted at 09:27:33
なので、本作はミステリとしてではなく社会派エンターテイメントとして読むのが吉だろう。また前作「明日の空」とは違い、いつもの重厚で胸糞の悪い(褒め言葉)貫井小説なので、ファンであれば安心して読める作品に仕上がっているのではないだろうか。
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posted at 09:28:30
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