麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2010年11月11日(木)
亜木冬彦「傀儡の糸」読了。巷を騒がせている連続猟奇殺人事件。被害者は若い女性ばかりで、いずれも生前の姿が想像できない程に無残に切り刻まれていた。だが、その一方で、片手だけが毎回無傷な点が捜査陣を困惑させる。果たして一体誰が、何の目的で?
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posted at 02:48:33
あとがきにある「やめられない、とまらない」小説を目標としたという作者の狙いは、ある程度達成されているとは思う。だが、いかんせん作品としては中途半端な印象が否めない。グロさにしても真相にしても無難の一言で済んでしまう。折角題材は悪くないのだから、もう少し突き抜けたものが欲しかった。
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posted at 02:49:16
嵯峨島昭「美食倶楽部 グルメ殺人事件」読了。美食倶楽部の会長が殺された。その倶楽部のメンバーである酒島警視は、富豪の美人妻、鮎子と共に事件の捜査という名目で会長の遺した美食ノートにリストアップされていた名店を一軒一軒食べ歩いていく――。
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posted at 22:46:58
本作は食通として知られる作者が自信を持って贈るグルメミステリーの決定番である。探偵コンビの行く先々で起こる美食に纏わる事件。それと共にこれでもかと言わんばかりに語られる、グルメ情報。お陰で読んでいる最中はお腹が空いて仕方がなかった程である(苦笑)。
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posted at 22:47:52
事件そっちのけでひたすら食い、ひたすら(料理の感想を)語り合う登場人物たちに、ミステリとして全く不安を覚えなかったかと言われれば嘘になるが(爆)そう思っていると、たまにとんでもないこと(バカトリック)をやらかしてくれるので油断ならない。
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posted at 22:49:11
しかもこの探偵コンビ、何を思ったか、しまいにはアフリカにまで足を伸ばし象やライオンをハンティングするというやりたい放題ぶりを発揮し出して、読んでいるこちらとしてはますます不安になってくるが、結末は意外にちゃんとしているので(?)ご安心を。
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posted at 22:50:33
個人的には本作の風格に、何となく鯨統一郎と似たものを感じた。バカグルメミステリーという響きに惹かれる人は是非読んでみることをお勧めしたい。ちなみに本作には作者の行きつけの店が電話番号付きで載っています(笑)。
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posted at 22:51:39