麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年01月12日(水)
その一つが「名探偵の掟」の原点とも言うべき短編「名探偵退場」である。かの有名な「魔王館殺人事件」を解決して以降、長らく現役を退いていた名探偵の許に久々に事件の依頼が……というこの短編は「名探偵の掟」同様、本格ミステリのお約束を知っていると、そこかしこでニヤニヤできることだろう。
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posted at 23:34:50
東野圭吾「あの頃の誰か」読了。何らかの事情で長らく単行本に収録されなかった「わけあり」の八つの短編からなるノンシリーズ物のミステリ短編集。「わけあり」だけあって微妙な出来のものもあるが、一方でようやくこれが……という念願の短編が収録されている点も見逃せない。
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posted at 23:33:41
だがミステリ的に一番見所があるのは表題作とは対称的な「あきらめの悪い相談者」だろう。毎回くだらない事で執拗に食い下がり迷惑がられていた相談者が起こした殺人事件。被害者探しと言うべき内容で盲点とも言える解答が面白い。全体的に手堅い出来の業界ミステリと日常の謎が融合した短編集である。
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posted at 12:59:39
第一回創元推理短編賞受賞作だけあってよくできていると思う反面レッドヘリングと言えるものが全くないため与えられた手掛かりを結び付けるだけで自然と真相が見えてしまうのが難点だが続く「規則正しいエレベーター」ではそれを反省してかそれなりに煙幕を張って真相を見えにくくしているのが好印象。
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posted at 12:58:32
剣持鷹士「あきらめのよい相談者」読了。弁護士、剣持鷹士の身の回りで起こった四つの事件を親友のコーキが説き明かす連作推理短編集。表題作は、そのタイトル通り複数の弁護士に同じ相談を持ち掛けてはあっさり引き下がる奇妙な相談者の謎を扱っている。
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posted at 12:57:47