麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年03月07日(月)
ちなみに個人的なベストは「酒と薔薇と拳銃」。「故郷の緑の……」の意外性ある作品も捨て難いが、本作のコンセプトである「洒落た雰囲気を味わう」という意味ではこの短編がもっとも相応しいような気がする。
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posted at 22:03:09
収録作は基本的に謎解きの醍醐味よりもミステリの洒落た雰囲気を味わうことに重点が置かれているが、中には思わぬサプライズが仕掛けられたものもあるので油断ならない。「故郷の緑の……」は「弁護側の証人」を書いた作者らしい「やられる」ミステリとしてお勧めしたい一編である。
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posted at 22:02:21
小泉喜美子「暗いクラブで逢おう」読了。まず本作のあとがきで作者は次のように語っている。「ミステリとは、もっと余裕のある、しゃれた小説分野なのです。花や香水のようにして選んで、そして楽しむものなのです」――本作はそんな作者のミステリ観がよく表れたミステリ短編集である。
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posted at 22:01:25
他にも麻耶雄嵩を思わせる「妖精の学校」やラスト一行にその手のミステリ好きは狂喜する「恋煩い」など見逃せない短編が目白押しな本作は、間違いなく今年を代表する本格と言っていいだろう。
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posted at 21:52:16
書き下ろしは表題作と「終の童話」の二編だが、個人的には表題作よりも「終の童話」の方を推したいと思う。この短編は「少年検閲官」同様、トリックのために一つの世界を作り上げた「異世界本格」であり、そこでしか成立し得ない異形の論理が素晴らしい。
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posted at 21:51:19
北山猛邦「私たちが星座を盗んだ理由」読了。一見、ミステリとは思えない物語。だが、ラストでそれは見事に反転し、ミステリとしての本性が明らかになる……そんな五つの短編が収録された本作は、久々に「これぞ北山猛邦」と胸を張って言える出来に仕上がっている。
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posted at 21:50:03