麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年03月21日(月)
そして読み進めるにつれて濃霧に包まれた東京がいつしか異世界のように思えてくるのは、竹本健治ならではだろう。正直ミステリとしては大した内容ではないものの、この作品全体に漂う妖しい雰囲気はかなり好み。幻想ミステリが好きな人であれば読んでみてもいいと思う。
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posted at 19:33:28
智久&類子シリーズ第二弾である本作は横溝的世界の前作から打って代わって、大都会を舞台にした、実にこの作者らしい作品に仕上がっている。例えば濃霧の中を徘徊する描写は「匣の中の失楽」を、怪文書に端を発した雲を掴むようなストーリー展開は「将棋殺人事件」をどことなく彷彿とさせる。
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posted at 19:32:13
竹本健治「妖霧の舌」読了。異常気象で連日霧の立ち込める東京・世田谷区では少女誘拐未遂事件が多発していた。一方ネットでは『悪魔の警告』と題した怪文書が横行。そんな中、遂に少女が殺害される事件が発生し、その直後に天才棋士である智久の対局相手が謎の失踪を遂げる。果たして事件との関係は?
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posted at 19:30:46
決して悪い作品とは言わないが、この手の作品を読み慣れた人間ならば、途中でだいたい予想がつくのではないだろうか。個人的にはそういった仕掛けよりも事件の真相の方が面白かった。思うに本作はミステリを読み慣れていない人の方が楽しめるかもしれない。
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posted at 19:29:02
残念ながら結末に辿りつく前に仕掛けが読めてしまった。この作品がアレ系なのはある程度のミステリ読者であればすぐに見当がつくと思う。ではどういった手で仕掛けてくるのか。そういった観点で読むと明らかに不自然な部分が目についてしまい、結末が単なる自分の予想との確認作業になってしまった。
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posted at 19:27:30
千澤のり子「シンフォニック・ロスト」読了。北園中学吹奏学部には奇妙な噂があった。「部内でカップルができると片方が死ぬ」――そして、その噂通りに三年生の女子部員が死体となって発見されたのを機に次々と関係者が謎の死を遂げていく。
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posted at 19:26:50