麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年04月13日
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2011年04月13日(水)
湯川薫「漂流密室」読了。三ヶ月前、五人の人間が消えたという屋久島沖に建造された人工浮島「テラ・フロート」へとやって来た湯川幸四郎一行は、何者かによってその内部に閉じ込められてしまう。そして、それを皮切りに一人、また一人と消えていく関係者たち。果たして、犯人の狙いは?
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posted at 18:12:19
前作「イフからの手紙」もそれなりにミステリらしい作品ではあったが本作はそこにサスペンス性も加わりよりミステリらしい作品に仕上がっている。クローズドサークルと化した人工島。姿の見えない犯人による殺人予告。次々と消えていく関係者たち、とその展開は類型的ながらも着実に盛り上がっていく。
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posted at 18:13:33
そして終盤になると「読者への挑戦」まで挿入されるといった凝りように「もしかして今回の湯川薫はやってくれるんじゃないか!」と否応なしに期待が高まる……が、いざ謎解きが始まると「やってくれた」ではなく「やっちゃった」となるのが湯川薫クオリティー(爆)。
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posted at 18:14:34
ちなみにカバー裏の作者のコメントには「(前略)誤解されっぱなしの僕ですが、いつも『街の洋食屋さん』の昔なつかしい味つけを心がけています」とあるが、多分これに対して突っ込んだら負けなのだと思う。見た目は凄く美味しそうなのに、味付けが残念なハンバーグ定食――それが本作である。
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posted at 18:15:49
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