麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年05月06日(金)
個人的には描写が薄いのが若干物足りないが、想像力が豊かな子供に読ませるにはこれくらいが丁度いいのかもしれない。本作は竹本健治らしさがよく出た、良質のジュブナイル・ミステリーである。
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posted at 20:59:40
読了後、真っ先に思ったのは「本作をダリオ・アルジェントに映画化してもらいたいなあ」だった。目次にある本作の英語タイトルの字体にしても、いかにもそれっぽい。真相の後味の悪さからイヤミスという声も聞かれるが、むしろこれは美しい悪夢と言うべきだろう。
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posted at 20:58:33
竹本健治「闇のなかの赤い馬」読了。ミッション系の学園で、一人の神父が落雷事故に遭って死んだ。それから間もなくして、今度は別の神父がサンルームから黒焦げ死体となって発見される。しかも現場の状況が密室だったことから、俄かに不可能犯罪の様相を示し始める。
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posted at 20:57:29
終章で明らかになる真相には驚かされたものの、正直本作で用意されたトリックの幾つかは凄まじい悪意の前に妙に浮いてしまっている感が否めない。ミステリの出来から言えばお世辞にも傑作とは言い難いが、悪意を描き切ると言う点ではかなり高い次元で成功していると思う。
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posted at 18:16:48
かつて中井英夫は綾辻行人に「世界の悪意を一身に背負ったような探偵小説を書くんだよ」と言ったそうだが、本作は正にその言葉を体現したような作品である。と同時に本作はそんな悪意に翻弄され、運命の操りの糸から逃れようと必死にあがいた探偵の物語でもある。
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posted at 18:15:42
谺健二「赫い月照」読了。これまで数々の難事件を解決に導いてきた振り子占い師の雪御所圭子には凄惨な過去があった。彼女が中学生の時、一歳年上の兄が三人の女子中学生を殺害し、うち一人の首を切断したのだ。それから十数年の時を経て再び彼女は悪夢のような連続猟奇殺人に巻き込まれることになる。
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posted at 18:12:52