麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年07月18日(月)
石崎幸二「袋綴じ事件」読了。孤島に隠棲する研究者がダイヤル錠の付いた部屋で何者かに襲われた。現場は密室状態だったがダイヤル錠のナンバーを知っていれば誰にでも施錠は可能だったという。事件が混迷を深める中、突然ミリアが事件の鍵は石崎の持ち込んだ袋綴じの推理小説にあると言い出して……。
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posted at 17:16:10
ページがまるまる袋綴じになっている「密室本」企画の一冊として書き下ろされた本作。袋綴じであることを仕掛けとして活かそうとした試みは評価するが、お世辞にもそれが上手くいっているとは言い難い。仮にそこを抜きにしたとしても、散々引っ掻き回した割りに至って普通の真相でかなり物足りない。
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posted at 17:26:18
草野唯雄「まぼろしの凶器」読了。謎解き重視の八編を収録したミステリ短編集……なのだけど、どれが良かったと聞かれると正直困ってしまう(汗)。例えば表題作はタイトルからも分かるように凶器の謎がメインだが、専門知識に寄るところが大きいため、いまいちピンとこないのが難。
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posted at 17:59:20
また作者らしいどんでん返しが用意されている短編も幾つかあるものの、伏線がなかったり、予想の範囲内だったりで手放しで褒めることができない。それでも強いてベストを挙げるならば、マンションの屋上から墜落したはずの男の死体が何故か三階の別の部屋から発見される「一寸先は闇」だろうか。
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posted at 18:00:44
島田荘司を彷彿とさせる奇跡のバカトリックに唖然とすること請け合いだが、島田荘司と違い、装飾で誤魔化すようなことは一切していないので「そんなバカな」で終わってしまう可能性も否めない。個人的には不満の残る内容だった。
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posted at 18:01:40