麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年08月04日(木)
その他近未来設定なのにそんな感じが一切伝わってこない。事件は色々起こってるのに話が全く盛り上がらない。帯の煽り文句(「愚かもの~」云々)の意味が読み終わっても分からないなど欠点を挙げたらキリがないが、この作者が初めてミステリっぽいことをやろうとしたという点だけは評価したいと思う。
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posted at 22:35:44
だが、伏線があからさま過ぎてやろうとしていることがバレバレなのが辛い。加えて構成が一部非常に分かり辛く、読んでいて何故いきなりこんな話になるんだと一瞬、混乱してしまった。またメインのパワードスーツにしてもやたらと目に付く割りに肝心な所が説明不足でイマイチぴんとこないのもまた辛い。
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posted at 22:34:52
まず本作は次のような挑発的な一文から始まっている。「本書には、ある仕掛けがあります。注意してお読み下さい」――うん、確かに仕掛けはあった。あったけど……個人的にはかなり微妙。いやまあ確かにこういった趣向をやるだけあって本作はこれまでの作品の中では一番ミステリをやっているとは思う。
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posted at 22:34:27
遠藤武文「パワードスーツ」読了。絶望感漂う近未来の地方都市で頻発する老人たちの連続失踪事件。そんな中、老人を救うはずの最先端機器「パワードスーツ」が殺人現場に残されていた。――愚か者と笑えばいい。だが、この国を救うのは私だ。
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posted at 22:34:07
但し本作の場合それは単なるシチュエーションとしてではなくロジックとしてきちんと活かされている。また本作の帯には「論理×狂気」とあるがこの作者の手にかかると狂気も不思議と理知的に感じてしまうのが面白い。作者が「石持館」と称する通り本作は石持浅海らしさ全開のロジック本格の良作である。
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posted at 18:22:36
本作は石持浅海にしては珍しい館ものだが、蓋を開けてみれば警察が介入しない状況下でのディスカッションという極めてこの作者らしい作品に仕上がっている。そして、これまた近年の石持作品にはお馴染みの「お漏らし」は本作でも健在(爆)。
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posted at 18:22:14
石持浅海「人面屋敷の惨劇」読了。白い塀に顔のような汚れのある不気味な館――通称「人面屋敷」。そこに十年前に失踪した我が子がいるかもしれないと聞き付けた美菜子ら六人は取材と称して館内に潜入することに成功。だがそれも束の間、館の異様な雰囲気に呑まれた一人が館の主を刺し殺してしまう。
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posted at 18:21:52
本格ミステリという観点ではなくホラー要素のあるイヤミスとしてなら、本作はなかなか面白い。「鬼畜の家」「檻の中の少女」、そして本作と、どうやら今年の福ミスは鬼畜作品(?)に恵まれていたようである。
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posted at 02:39:13
むしろあまりにもあからさま過ぎて逆にミスリードなんじゃないかと疑ってしまった程だし、過去の犯罪にしても成立するのかどうかかなり微妙な気がする。それ以外にも引っ掛かる点は多々あるが、だからと言って決して本作がつまらなかったというわけではない。
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posted at 02:38:42
嶋戸悠祐「キョウダイ」読了。作者は本作について「本格ミステリーとホラーの融合」と語っているが、その融合が成功しているか言われると正直自分は首を傾げる。一応本作にはミステリ的な仕掛けはあるものの、お世辞にも上手くいっているとは言い難い。
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posted at 02:38:10