麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2011年10月14日
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2011年10月14日(金)
初野晴「ノーマジーン」読了。終末論が囁かれる荒廃した世界。車椅子で生活をする鞄職人のシズカは介護ロボット支給の抽選に当選するが、肝心のロボットは届かず、代わりに現れたのは言葉を話す赤毛のサル・ノーマジーンだった。ノーマジーンは言う。「シズカの背中を押すためにぼくはきたんだ」
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posted at 20:52:14
まず最初に断っておくと、本作の寓話的設定はトリックを成立させるためのものではない。基本的にそれはノーマジーンとシズカの絆を効果的に描き出すために存在するが、どこか今の社会と被る部分のあるその世界観は、読み手によって色々思うところもあるだろう。
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posted at 20:52:37
一応、ミステリらしく終盤でノーマジーンの正体とその目的が明らかになるが、それにしてもミステリ本来の「やられた」という醍醐味とは些か異なる。あくまで寓話の域を出ることはないが、それ故に考えさせられるところも多い作品に仕上がっていると思う。
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posted at 20:54:24
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