麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年10月21日(金)
不満点を挙げるならば、SF設定ならではの技巧的な面白さがあまり感じられないことだが、単純に「ちょっと不思議ないい話」を読みたい人にとっては問題なく楽しめるだろう。
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posted at 16:48:26
蘇部健一の新作は「恋時雨」路線のSFファンタジーだが、ただ奇跡が起こって救われる安易なハッピーエンド物にしていない点は個人的に好印象。得意のイラストによる演出も作品から浮くことなく、綺麗に溶け込んでいると思う。
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posted at 16:47:59
蘇部健一「古い腕時計 きのう逢えたら…」読了。片思い中の青年、プロ野球選手、お笑い芸人、借金を抱えた元ラーメン屋、作家志望の男、時効を待つひき逃げ犯、見習い棋士……偶然にも一日だけ時間を巻き戻せる不思議な腕時計を手に入れた七人の物語。「まちがった時間は、正さなければなりません」
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posted at 16:47:16
ポー作品の新解釈やペダンチック講義が楽しい反面、モチーフに拘り過ぎるあまり、ミステリとして些か苦しいものもなくはない。だが一方で優れた短編もあり、例えば第三話「水のレトリック」は香水に纏わるミステリアスな悲恋話が、思わぬ伏線と結び付いて仄かに甘い構図を浮かび上がらせる点が秀逸。
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posted at 15:58:13
森晶麿「黒猫の遊歩あるいは美学講義」読了。モルグ街の殺人事件、黒猫、マリー・ロジェの謎、盗まれた手紙、黄金虫、大鴉……ポーの作品をモチーフにした六つの事件を「黒猫」と呼ばれる芸術学専門の若き大学教授が鮮やかに解き明かす本作は、探偵小説の持つ詩的な美しさに満ちた連作短編集である。
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posted at 15:56:45