麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年11月09日(水)
作り込まれているといえば、同時収録の犯人当て短編「三つの質疑」も実に秀逸。ネタとしては何てことないものだが、それに気付くかどうかで事件の構図がガラリと変わってしまう点が素晴らしい。本作は変態作家・乾くるみと本格ミステリ作家・乾くるみが同時に堪能できる贅沢な作品である。
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posted at 22:34:13
そして「あの乾くるみが帰ってきた!」と感動に胸を熱くするに違いない。また本作は伏線フェチの自分をびっしょり濡れされるくらい(爆)伏線が巧みな点も見逃せない。まさかアレがこういう形でイカされるとは……エロばかり目がいきがちだが、本格としてもきっちり作り込まれているのだから恐れ入る。
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posted at 22:33:37
表紙の爽やかさとは裏腹に内容はとてつもなく酷い。だって本の上に置かれたウンコ(あ、言っちゃった)を巡って延々と推理合戦を展開してるんだもの。多分「イニシエーション・ラブ」しか知らない読者は作者の頭を心配するだろうが「Jの神話」からのファンにとっては、これはこの上ない御褒美である。
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posted at 22:32:12
乾くるみ「嫉妬事件」読了。「この部室……臭くないか?」城林大ミステリ研究会で年末恒例の犯人当てイベントが行われるその日。部室の本の上にそれが置かれていたのが全ての始まりだった――今年度のエロミス一位早くも決定(爆)。というかこれを超える作品はなかなか出てこないのではないだろうか。
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posted at 22:30:27
また本作は複雑になりがちだった近年の作品と異なり、原点に帰ったようなシンプルな構造なのもいい。もしこれから折原一を読もうとしている人がいるならば、まず最初に本作から読んでみてもいいかもしれない。
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posted at 16:07:42
良作。「てるくはのる」事件を題材にした本作は、この作者らしい日記を織り交ぜた構成が実に秀逸。前半から中盤にかけて静かに増幅させてきた緊張感を、後半でタイムリミットを取り入れることにより一気に加速。そしてラストで待ち受けるのは思いもよらぬ逆転の構図……これぞ折原マジックである。
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posted at 16:07:23
折原一「帝王、死すべし」読了。野原実は息子・輝久の日記を読んで、息子がクラスメイトからいじめを受けていることを知る。どうやらそのクラスメイトを裏で操っているのは『帝王』と呼ばれる、車椅子の人物らしい。息子をいじめの狂気から守るため、実は帝王の正体を突き止めることを決意する。
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posted at 16:07:07