麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年03月08日(木)
一体自分が何を言っているのか分からないと思うが(汗)これに関してはとにかく読んでほしいと言うしかない。構図が明らかになって以降は秀逸なブラックユーモア小説として読むことも可能だろう。前作「鬼畜の家」の技巧に新たに奇想を加えた本作は捻くれたイヤ本格(?)好きに是非ともお勧めしたい。
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posted at 23:08:45
だが、最終章に至った途端、物語のとんでもない構図が明らかになり、かなり唖然とさせられる。例えるなら「犬神家の一族」のような話というお題で斎籐肇がプロットを考え、小川勝己が細部を肉付け、執筆したような凄まじさ(?)なのだ。
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posted at 23:08:07
深木章子「更衣月家の一族」読了。傑作。まず本作は「犬神家の一族」みたいな話を想像すると大きく裏切られることになる。一見何の関連性もない、ありふれた三つの殺人事件の顛末が語られ、そのうちの一つは警察の地道な捜査により綺麗に決着がついている。人によってはタイトル詐欺とすら思うだろう。
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posted at 23:07:30
また上巻のラストで作者は犯人の一人を明らかにするという破格ぶりを見せるが、それが却って真相のミスディレクションになっている点が面白い。個々のトリックは決して目新しいとは言えないが、丁寧に張り巡らされた伏線や犯人の動機が光る、王道本格ミステリの秀作である。
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posted at 19:31:31
「少年探偵セディ・エロル」シリーズの五作目は上下巻に渡る著者渾身の力作。次々と起こる不可解な殺人劇も魅力的だが、本作の見所は何と言っても呪われた一族の秘密に挑む名探偵だろう。それらが真実の陽の下に晒された瞬間、館の崩壊と共に一族が呪いから解き放たれる様は正に圧巻の一言に尽きる。
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posted at 19:30:56
井上ほのか「ロンドン園遊会殺人事件」読了。ラコシと呼ばれる怪物に呪われたウィンタース家を襲う連続殺人の恐怖。テロリストによる爆破事件が起こった最中に人間技とは思えぬ方法で殺された医師。だがそれから間もなく死体は消え、代わりに「二人目は水、三人目は火で死ぬ」と書かれた予告状が――。
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posted at 19:30:06