麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年03月30日(金)
嵯峨島昭「白い華燭」読了。かつて雪山で出会い惹かれ合いつつも告白することなく別れた男女が六年後、同じ雪山で思いもよらぬ形で再会する。だが男の方には既に車椅子の妻がいた――という昼メロさながらの粗筋を見て、どこがミステリなのかと首を傾げる人もいるかもしれない。
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posted at 19:12:00
だが終盤である事実が判明した瞬間、一転してミステリの雰囲気が濃厚になっていく。そして、探偵役の酒島警視が指摘する犯人と真相は確かに意外ではあるのだけど、それまでの展開がミステリ的に必要なのかといえば明らかに答えはノーだろう。
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posted at 19:12:28
しかし、この不必要な部分がミスリードになっているのもまた事実。本作においてミステリはオマケに過ぎないが、そのオマケでもきっちり驚かせてくれるならば、自分としては文句はない。
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posted at 19:12:54
志茂田景樹「悪魔の棲む館」読了。現場に必ず指紋を残すことで知られる怪盗M207号がインドでの修業を終えヨガ道場を開設。顔も整形し別人となって暮らしていたが、内に秘めた屍姦願望に抗えず、今度は次々と女たちを殺害、凌辱したあげく乳首を切り取って持ち去るという猟奇的な犯行を重ねていく。
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posted at 19:13:18
ぶっちゃけ本作は粗筋が全てを物語っていると言っても過言ではない。ただでさえツッコミどころ満載な粗筋に加えて、ヨガの修練で女陰の中に射精した精液を逆に吸い込むことができ(!)しかもその副作用で普通のセックスでは射精できなくなった(!!)とか、もうお前は何を言ってるんだ状態である。
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posted at 19:13:40
基本的に猟奇と凌辱で構成されているにも関わらず、その描写が酷く淡々としているのがかなり物足りないが、この粗筋に惹かれた人なら、それなりに楽しむことができるのではないだろうか。しかし、解説者の言うトリックなんて、一体どこにあったんだろう……。
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posted at 19:13:56