麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年05月09日(水)
だが、そういったお近づきになりたくないキャラが巻き起こす騒動は時として黒い笑いを生み出す。そんな黒い笑いと記憶に纏わる物語の共演は、小林泰三作品ではもはや定番とも言えるテーマだが、本作ではそれに加えて一部ミステリ的意外性が用意されており、グロ分が足りない以外は概ね満足度は高い。
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posted at 22:03:48
「セピア色の凄惨」と似た構成の連作ホラー短編集。「セピア色の凄惨」を読んだ時も思ったが小林泰三は○チガイキャラの描写が実に上手い。本作でいえば完璧な子供が欲しいがために何度も中絶を繰り返す女や公平という名の理不尽を押し付けてくる教師などは絶対にお近づきになりたくないタイプだろう。
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posted at 22:02:52
小林泰三「惨劇アルバム」読了。美咲が古びたアルバムを開くと、そこには幸せに満ちた光景があるはずだった。ところが一枚の写真から蘇ってきたのは、自分が幼い頃に死んだという有り得ない記憶だった――。自分がこれまで頑なに信じていた「完璧に幸せな人生」は全て幻だったのか?
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posted at 22:01:52
表題作も悪い作品とは言わないが、「山荘の絞刑吏」に比べると、どうしても見劣りしてしまう。あくまでメインは「山荘の絞刑吏」の方であると言っても決して過言ではないと思う。
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posted at 18:16:06
だが、その直後に死んだはずの客を目撃した人間が現れて――という内容のこの中編は、犯人特定の伏線こそあからさまだが、死者の復活や絞首台に吊るされた死体など不可解な事件を次々と起こしつつ二転三転するプロットが実に秀逸。大きなサプライズはないが、手堅い出来の良作と言っていいだろう。
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posted at 17:58:05
島田一男「赤い影の女」読了。本作には表題作と「山荘の絞刑吏」の二編が収録されているが、注目すべきは前者ではなく、むしろ後者の方である。山荘に籠り間もなく迎える時効を待つ一人の男。そんな時、山荘の宿泊客の中に警官が紛れていることを知った男は、最も疑わしい客の一人を手にかけてしまう。
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posted at 17:57:32