麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年05月17日(木)
そういったサスペンスは申し分ない一方で本格としてみた場合どうしても小粒感は否めない。これだけ話を引っ張っておいて肝心の犯人を追い詰める決め手がよくあるあのパターンだったのには少々ガッカリ。とはいえ第六章ラストのロジックや犯人がトレーラーハウスという舞台を選んだ理由は面白いと思う。
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posted at 21:33:50
一言で言うと石持版「そして扉が閉ざされた」。閉鎖空間で繰り広げられる、過去の事件を巡るディスカッション。その合間に発動するトラップの恐怖。身近な道具を駆使したトラップでジワジワと追い詰めていく様は「この国。」収録「エクスプレッシング・ゲーム」や「ブック・ジャングル」を思わせる。
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posted at 21:33:05
石持浅海「トラップ・ハウス」読了。卒業旅行で訪れたトレーラーハウスに閉じ込められた、九人の大学生。ドアも窓も開けられない中、一人が命を落としたのを皮切りに次々と悪意に満ちたトラップが彼らに襲いかかる。姿なき復讐者は言う。――君たちは、ここから出られないよ。一生ね。
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posted at 21:32:39
他にもこの作者にしては珍しい密室殺人を扱った「冬宿」があるが、どうもその手の作品はリアリズムを追求した作者の作風とは解離している印象がある。やはり表題作や「怪音」のようなサスペンス重視の作品の方が向いていると本作を読んで再認識した次第である。
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posted at 13:20:35
警察は小島プロが上川プロを恨んでいたことから事故に見せかけた殺人という線で捜査を進めるが、やがて予想外の事実が発覚し――犯人に関する伏線が全くなく動機も後付けなのは正直どうかと思うものの、意外な展開の連続で話を引っ張っていく、この作者の持ち味が一番よく活かされている。
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posted at 13:18:31
草野唯雄「罠」読了。罠というタイトルに象徴される七編が収録されたミステリ短編集。このうち最も力が入っているのは「プロボウラー殺人事件」だろう。ボウリングの試合の最中、小島プロが投球しようとしたボールが誤って控え席にいた上川プロの頭を直撃。すぐに病院に運ばれるが、間もなく死亡する。
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posted at 13:17:18