麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム
» @mysteryEQ
» 2012年08月25日
並び順 : 新→古 | 古→新
2012年08月25日(土)
野崎まど「2」読了。数多一人は超劇団『パンドラ』の舞台に立つことを夢見る青年。入団試験を乗り越え晴れて劇団の一員として認められるが、その矢先に『パンドラ』は一人の女性の登場によって解散してしまう。彼女は数多に言う。「数多さん、映画に出ませんか?」彼女は名を――最原最早といった。
タグ:
posted at 12:53:29
傑作にして怪作。まずこの小説の謎はいたってシンプルだ。最原最早が作ろうとしている『2』という映画は一体何なのか? ――この謎は野崎まどのデビュー作「[映]アムリタ」と共通しており、そういう意味では本作は「[映]アムリタ」の再来と言っていいだろう。
タグ:
posted at 12:54:11
同時に本作は野崎まどの集大成でもある。というのも本作には野崎まどの過去作品のキャラが総出演しており、しかもそれが重要な伏線として機能するのだから正に圧巻の一言。逆を言えば、野崎まど作品を全作品読んでない読者は置きざりにされること請け合いである。
タグ:
posted at 12:54:44
尤も映画の謎に関しては、これまで野崎まど作品を読んできた読者ならばある程度予想できるかもしれないが、映画の謎が明らかになった先に待っていた、ある意外な事実にはさすがに唖然とさせられた。本作は作者の新境地ではないものの、一つの到達点であるのは間違いない。
タグ:
posted at 12:55:54
スポンサーリンク