麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年02月01日(金)
とはいえ鏡の能力を駆使するのはもっぱらズル賢い天才探偵・三途川理の方であり、彼が次々と繰り出す奇策のオンパレードにはほとほと感心させられる。特にラストの策に至っては登場人物の一人が語るように「狂気の発明」以外の何物でもないだろう。
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posted at 21:54:34
そして二部に入ると一転して物語は森川版デスノートとも言うべき内容になる。デスノートを「なんでも知ることのできる鏡」に置き換えて、命を狙う側と狙われた側がそれぞれ鏡の能力を踏まえた熾烈な頭脳戦を繰り広げるのだ。
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posted at 21:54:02
化け猫たちとのコンゲーム小説「キャットフード」でデビューした作者の二作目。二部構成の本作は一部で、本格ミステリにおいて反則技ともいえる「なんでも知ることのできる鏡」の能力を見せ付けると同時に、推理の過程の重要性を説いているのが面白い。
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posted at 21:53:39
森川智喜「スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ」読了。「なんでも知ることのできる鏡」を使って事件を解決する女子中学生探偵・襟音ママエは、とある事件をきっかけにズル賢い天才探偵・三途川理に付け狙われる羽目に。更にそこに彼女を亡き者にしようとする者の思惑も絡み――。
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posted at 21:52:54
謎解きでは一人娘の死に隠された真相にも驚いたが、その直後にまさか蝶に纏わるある手掛かりからあんな大胆な企みが導き出されるとは思わなかった。個人的に本作を読んで思い浮かんだのは三津田信三の刀城シリーズであり、仮にこのネタで刀城物の長編を書いたとしても全く違和感はないだろう。
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posted at 01:41:25
豪快な構図の反転が炸裂する傑作。細かいところを見れば密室の謎が差ほど意味がなかったり、脚本が度々挿入される構成が少々読みにくかったりと気になる部分もなくはないが、この驚きの構図と怒濤の伏線回収がそれを見事に帳消しにしてくれる。
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posted at 01:41:04
梶龍雄「紅い蛾は死の予告」読了。紅蛾が乱舞する山深い平家谷で旧家の一人娘が密室と化した蔵で死に、使用人まで含めた一族が入水心中するという悲劇が起きた。そして十八年後、一連の事件を題材にした映画を撮るため撮影隊と共に平家谷を訪れた女優は持ち前の好奇心から事件の調査を始めるが――。
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