麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年02月11日(月)
辻真先「紺碧は殺しの色」読了。漫画原作者の大日方は作画担当の城と共に取材で訪れた沖縄の島で初恋の人・響子と再会したのも束の間、殺人事件に遭遇する。奇妙なことに現場には神事に使うパーント神の面が落ちていた。翌年、大日方が解決に乗り出すも第二の事件が発生。現場には再びあの面が……。
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この作者らしい一人三役の構成に、かつての初恋の女性との恋愛模様を絡めた作品。一見バレバレの真相と思って油断していると見事に足下をすくわれることになるだろう。特に秀逸なのは犯人を示す伏線であり、その大胆な隠し場所には唖然とさせられるに違いない。
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友成純一「魔族創世紀」読了。夢の中で異形の者達に犯され続けた女の胎内に命が宿った。それは次第に意志を持ち始め女を操っていく。新鮮な肉を欲した女は自らの手足を食べ尽くした。――お食べ、たんとお食べ。大きくなるんだよ。そうして遂に女の腹を食い破り生まれた悪魔の子は世界に何を齎すのか?
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一言でいえば、魔族が人間に子供を産ませ、その子供を人間制圧の先兵にする話。友成作品にしては死者の数は少なめだが、その代わり一章につき一人ずつ丹念に(!)殺していくので、実にねっとりとしたスプラッターが楽しめる。
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しかしながら肝心のオチはギャグ以外の何物でもなく、その脱力ぶりは土竜の聖杯三部作のオチにも通じるものがある。エピローグで登場人物の一人が「なんだ結局、ただの○○○○をしたかっただけなんじゃないか」とぼやいているが、それも致し方ない話だろう。
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