麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年02月14日
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2013年02月14日(木)
西村京太郎「消えたなでしこ」読了。女子日本代表サッカーチームのメンバー22名が五輪の直前に誘拐された。犯人グループが要求してきた身代金は百億円。十津川警部は一人誘拐を免れた澤穂希選手に捜査協力を依頼。果たして十津川警部と澤選手は無事なでしこジャパンを救い出すことができるだろうか?
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posted at 22:44:16
かつて作者は「消えた巨人軍」という画期的な誘拐ミステリを手掛けているが、本作もまたある意味、斬新な誘拐ものに仕上がっている。誘拐といえば基本的に人質は監禁、拘束されているはずなのだが本作に関しては例外で、何故かチームなでしこは誘拐先で普通に(!)練習メニューをこなしている。
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posted at 22:45:02
ちなみにこういったツッコミどころはまだ序の口で、事件の構図が明らかになるにつれて、破綻はどんどん酷くなっていく。例えば百億という莫大な身代金を要求してきた理由に着目したのはいいが、ただの○○○が誘拐に加担するとは到底思えない。
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posted at 22:45:34
またいくら解決を急いでいるとはいえ、何も知らない民間人を巻き込んでまで嘘の事件をでっち上げるとか完全に意味不明としか言いようがない。それでも作者なりに意外な結末を用意しようとした点は評価するが、アンフェアな記述と肝心な手掛かりが後出しのせいでお世辞にも成功しているとは言い難い。
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posted at 22:46:10
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