麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2013年03月01日(金)
小杉健治「原島弁護士の愛と悲しみ」読了。江戸川区小岩で起こった母娘殺害事件の容疑者・瀬川順平の弁護を引き受けたのは、かつて瀬川に妻子を轢き殺された過去を持つ原島弁護士だった――。原島弁護士が弁護を買って出たその真意とは? 表題作含む五編収録。
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posted at 13:09:16
収録作五編中突出しているのは表題作と、現在と過去に起こった状況のよく似た二件の放火殺人事件を巡る「赤い記憶」であり、重厚な裁判小説、警察小説が最後にアクロバティックな構図の反転を見せる様は、さながら横山秀夫と連城三紀彦を融合させたようと言っても決して過言ではないだろう。
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posted at 13:09:50
残る三編「冬の死」「愛の軌跡」「牧原博士、最後の鑑定書」も前述した二編に比べると一歩譲るもののそれぞれ読み所があり「冬の死」はある人物が邪馬台国を否定した理由に、「愛の軌跡」は待ち人の正体に、「牧原博士~」は盲点をつく犯罪計画にハッとさせられる。全体的にハイレベルな短編集である。
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posted at 13:10:06
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