麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年05月14日(火)
鷹羽十九哉「津軽逆転の三重殺」読了。仕事で向かった津軽で不思議な力を持つ蘭麝家の美人姉妹と知り合ったフリーライターの梓弓甲矢はやがて姉・紅蘭に絡む殺人事件に巻き込まれる。紅蘭の愛人である画家と別居中の夫が殺し紅蘭にその罪を着せた真犯人の鉄壁のアリバイを甲矢は崩すことができるのか?
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posted at 22:07:36
粗筋だけ見るといたって普通のミステリっぽいが、これはあくまでミステリ部分だけ抜き出した粗筋であり、実際はミステリ以外の要素の方が多い……というか支離滅裂といった方が正しいかもしれない(爆)。そもそも序盤からよくわかんないシーンが連発。
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posted at 22:07:51
津軽に向かう船に乗り込もうとしたら、よくわかんないけど元プロレスラーと共闘してヤクザと大立ち回りを演じ、津軽に着いたと思えば熱を出してふらふらになっているところをよくわかんないけど自分の名前を知っている人妻と中学生の美人姉妹に助けられ、よくわかんないけど全裸でエロい介抱をされる。
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posted at 22:08:11
その挙げ句、よくわかんないけど十三歳美少女の嫁ができていた(ここまで約四十頁)。……とまあ終始こんな調子なので、タイトルから深谷忠記風のミステリと思って本作を手に取った人には御愁傷様というしかない。どちらかというと本作は草野唯雄のやっちゃったオカルトミステリに近いかもしれない。
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posted at 22:08:28
ちなみに粗筋で触れられている鉄壁のアリバイを作り上げたトリックに関しては、某レビューでも言われていたが、悪い意味で非現実的。それよりも個人的にビックリしたのは作中のSM描写が犯人特定に活かされている点で(!)正直この発想はなかった。
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posted at 22:08:42