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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2013年05月19日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年5月19日

折原一「グランドマンション」読了。「グランドマンション一番館」を巡ってアクの強い住人たちが次々と事件を引き起こす。騒音問題、住居侵入、ストーカー……そして、最後に待ち受ける「神の灯火」と「そして誰もいなくなった」を融合したような衝撃。ようこそ、不可解で愉快なグランドマンションへ。

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posted at 18:11:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年5月19日

傑作。本作は一つの集合住宅で起こった幼児虐待、DV、年金不正受給、振り込め詐欺といった極めて現代的な事件を住人たちの視点を通して描いていくという実にこの作者らしい手法が用いられた連作ミステリだが、圧巻なのはやはり収録作のクオリティの高さと連作形式を活かしたアッと驚く仕掛けだろう。

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posted at 18:12:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年5月19日

特に夫の浮気を疑う新妻と何者かの気配に悩まされる女性販売員の話が交錯する「304号室の女」、民生委員を務める男が憧れの女性の婚約を破談させたことに端を発する「善意の第三者」、父親に虐待される少女の日記と記憶喪失の男の意外な関係が明らかになる「心の旅路」は正に折原一の真骨頂。

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posted at 18:12:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年5月19日

三編とも短編でここまでやるかというくらい凝りに凝ったプロットで読者を翻弄したあげく、驚愕と恐怖と皮肉に満ちた真相に叩き落としてくれる。そして、そこから更に物語は「神の灯火」と「そして誰もいなくなった」が融合したような怒濤の最終話へとなだれ込んでいく。

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posted at 18:13:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年5月19日

この最終話に関してはあまり多くは語らないが、これまでのエピソードの積み重ねがそのまま強烈なミスディレクションとなり、盲点とも言える真相を成立させているのが素晴らしい。本作は短編らしい切れ味の良さと大掛かりな仕掛けを両立させた、作者の新たな代表作とも言うべき作品である。

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posted at 18:13:51

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