麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年06月09日(日)
とはいえ、事件の黒幕が誰かという点ではほぼバレバレであり、どちらかといえば伏線と動機に見るべきところがある。個人的には黒幕の某人物の素性とラストのホラー的な味わいが自分の偏愛する飛鳥部勝則に通じるものがあり、好感度高し。
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posted at 21:38:33
本作は連作ミステリ形式で綴られてはいるものの、個々の事件で見ればブラックユーモア色の方が強く(但し「殺人保険のすすめ」は除く)、ミステリとしては最後の一編「淫らな死神」に入ってからが本番だろう。
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posted at 21:38:10
山田風太郎「誰にでもできる殺人」読了。アパート「人間荘」十二号室の押し入れから発見された一冊のノートには、その部屋の代々の住人に纏わる事件の数々が記されていた。錯覚による殺人、出来心による殺人、善意による犯罪、怠慢による犯罪、正当防衛による殺人――その背後にある恐るべき真実とは?
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posted at 21:37:38
六人のパトロンと五十一人の男に囲まれた生活を送っていた女が殺される「夜の密戯」は実際にあった事件をモチーフにしている為かミステリとしては消化不良のきらいがあるのが難。エラリィ・クィーンがアンソロジーに採用したという「優しい脅迫者」は赤川次郎のサスペンスを彷彿とさせる味わいがある。
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posted at 21:37:26
表題作は謎解きの醍醐味こそないものの警察の地道な捜査が明らかにする少女の心理が印象深い一編。精神分析をテーマにした「黒の記憶」は展開は悪くない反面、オチが苦笑物なのがアレ。雑誌記者が見知らぬ女に刺される「蘇る過去」は今日ではありふれた話だが、当時はまだ目新しかったのかもしれない。
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posted at 21:36:26
西村京太郎「歪んだ朝」読了。浅草署の刑事・田島が隅田川に浮かんでいるところを発見した十歳くらいの少女の他殺体は、奇妙なことに真っ赤な口紅を塗っていた。少女の身に何が起こったのか? 「オール讀物」推理小説新人賞受賞作の表題作や作者のデビュー作「黒の記憶」など五編収録。
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posted at 21:35:35
その他、当時の社会情勢を巧く活かしたサクセスストーリーが痛快な「うらなり出世譚」や、この作者には珍しい怪奇大作戦(!)的な味わいの「夜にうごめく」も個人的には嫌いではない。
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posted at 21:35:19
ミステリだけに留まらない、幅広いジャンルの作品を取り揃えた短編集。倒叙物の表題作が一番微妙ではあるが(肝心の伏線に大いに不満あり)、それ以外の収録作はなかなかの出来であり、ミステリとしては「第六太平丸の殺人」における推理のポイントのずらしが秀逸。
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posted at 21:34:57
西村京太郎「失踪計画」読了。自尊心の強い男が職場から大金を盗み、その嫌疑を同僚に着せようとする表題作を始め、殺人犯が紛れ込んだ船で新たに殺人事件が起こる犯人当て小説「第六太平丸の殺人」、病弱で何をやっても様にならない不器用な男が成功の道を辿っていく「うらなり出世譚」など七編収録。
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posted at 21:34:33