麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2013年07月03日(水)
詰め込まれたトリックにしても有機的に繋がっているとは言い難く、この物語ならではの仕掛けになっていないのが残念。とはいえ一部のトリックは映像で見てみたいと思わせるものがあり、もし次回作があるならスリルと笑いをきっちりやりつつ、この物語ならではの仕掛けを見せてほしいと思う。
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posted at 21:28:34
トリックを詰め込みまくる作風で知られる作者の新作は帯の言葉を借りるなら『スリルと笑いの新「探偵物語」』とのことだが、結論から言うとその言葉通りの内容とは言い難い。というのもスリルと笑いをやる前に次々と起こる事件の状況説明に手一杯で、頁数の短さが完全に裏目に出てしまっているのだ。
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posted at 21:28:05
小島正樹「硝子の探偵と消えた白バイ」読了。警視庁の管理官・幸田が乗る車を先導していた白バイが運転していた警官と共に消失。その後、ビルの屋上で射殺死体となって白バイと一緒に発見された。この不可解な事件の解明に繊細な心と明晰な頭脳を併せ持つ「ガラスの探偵」こと朝倉が乗り出す。
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posted at 21:27:48
それでいて最後まで決め手を一切与えず、残り30頁を切った所でたった一つの事実から全ての謎を解き明かしてしまう技巧ぶりには流石と言うしかない。何よりも驚いたのが本作が書き下ろしではなく連載だったことで「出来は余りよくなかった」という作者の謙遜が憎らしく思える程良くできた秀作である。
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posted at 16:26:31
テーブルクロスに血で書かれた三つのゼロ、信州の温泉宿で発見された赤いネグリジェ、そして赤い日記帳――本作はタイトルに組曲とあるように、全体の構成が交響楽と同じ四部構成となっており、各章ごとに事件の様相が次々と変化していく様が非常に面白い。
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posted at 16:25:41
土屋隆夫「赤の組曲」読了。東京地検の千草検事はある夜、大学時代の旧友・坂口から失踪した妻の捜査を頼まれる。昨年、悪質な轢き逃げで愛児を失い、焦燥しきった坂口に深く同情した千草は捜査を引き受けるが、それが彼を窮地に追い込む赤に彩られた難事件の前奏曲になろうとは夢にも思わなかった。
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posted at 16:25:20