麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2013年07月17日
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2013年07月17日(水)
土屋隆夫「針の誘い」読了。製菓会社社長の一歳になる一人娘・ミチルが何者かに誘拐された。すぐに犯人から身代金の要求があり、社長夫妻が指定の場所に出向くが、身代金を渡す段階で夫人が目撃者の直前で姿なき犯人に刺殺されてしまう。偶然事件に巻き込まれた千草検事の推理やいかに?
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posted at 19:58:34
傑作。本作は探偵役がいきなり事件の渦中に放り込まれる設定もさることながら、各章の冒頭に挿入される古典ミステリからの引用文が否応なく物語を盛り上げてくれる。勿論その引用文はただの演出ではなく、各章ごとに変化する事件の様相を的確に言い表している。
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posted at 19:58:58
それは言い換えれば、探偵と犯人の一進一退の攻防であり、その熾烈な展開には手に汗握ること必至である。個人的に感心したのはかなり早い段階で仕掛けられていたある大胆な伏線と誘拐の狙いで特に後者に関しては大いに唸らされた。
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posted at 19:59:23
とはいえ動機の一部にはまたかと思わなくはないが(爆)物語としては綺麗に決まっているので、まあいいかなという気もする。何にせよプロットの凝った誘拐物が読みたいという人には是非とも本作をお勧めしたい。
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posted at 20:00:08
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