麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2014年02月22日(土)
しかしながら事件の性質上そこは致し方ないところでもあり、その代わりにトリックを惜しげもなく盛り込んだ倒叙パートで上手く釣り合いをとっている。本作は代表作に相応しい完成度がそなわった、プロット型本格の秀作である。
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posted at 18:16:49
かのエラリイ・クイーンが絶賛した作者の代表作。本作は倒叙物+フーダニットという二部構成となっているが、本作が何より秀逸なのはその構成にきちんと意味があることだろう。そこまで緻密に計算された計画には唸らされる反面、ロジック主体ではないフーダニットパートには少々物足りなさを覚える。
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posted at 18:16:34
夏樹静子「Wの悲劇」読了。あたし、おじいさまを刺し殺してしまった――新雪に包まれた山中湖畔の別荘に集まった一族に対し和辻摩子は大伯父に当たる当主・与兵衛を殺害してしまったことを告白した。和辻家の誰からも愛されている摩子を庇うため、一族は外部の犯行に見せかける偽装工作をするが……。
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posted at 18:16:20
サイコサスペンス要素を絡めた警察小説。ミステリとしてみると丁寧すぎる描写のおかげでかなり早い段階から犯人が読めてしまい折角のミスリードも見事に滑っている。また過去の事件との関連や動機にしてもありがちなサイコ物に留まってしまっているのが残念。
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posted at 18:15:54
前川裕「酷 ハーシュ」読了。東京吉祥寺に住む若夫婦が営みの最中に手斧で惨殺された事件から18年後、今度は荻窪で新婚夫婦手斧殺人が発生。血まみれの妻の口には高級ブライダルサロンのパンフレットが押し込まれていた。その後も続く惨劇、歪な人間関係、混迷する捜査の果てに浮上した容疑者とは?
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posted at 18:15:19
ベストは「90便緊急待避せよ」で、謎が解けることで物語が見えてくる構成と各キャラの思惑が交錯するスリリングな展開が素晴らしい。トリック重視と物語重視が半々を占める中、唯一その二つを融合してみせたこの短編は確かにトリを飾るには相応しい出来と言えるだろう。
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posted at 00:15:11
本作は船、SL、車、飛行機など様々な乗り物を背景にした交通ミステリ集とのことだが、収録作全てがそれをミステリの仕掛けとして活かしているわけではないのが少々残念。活かしているもので言えばまず表題作で、フェリーならではの盲点をついたトリックが面白い。
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posted at 00:15:00
夏樹静子「密室航路」読了。高知行きの大型フェリー「さんふらわあ号」の船内で発生した密室殺人の謎に迫る表題作の他、米子発東京行きの太平洋航空90便で起きた奇妙なハイジャック未遂事件を機に関係者たちの不審な行動の理由が明らかになる「90便緊急待避せよ」など乗り物にまつわる五編収録。
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posted at 00:14:42