麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2014年03月08日(土)
読了後に分かるタイトルの意味も絶妙で、ベストを挙げるならこの短編と「蘭が枯れるまで」のどちらにするか非常に迷うところである。とまれ、本作は作者の最後の贈り物として申し分ない傑作短編集と言っていいだろう。
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posted at 16:00:39
「白雨」は回想の殺人とイジメという一見無関係に思える要素を違和感なく結び付けた手腕もさることながら、この唖然とする真相を「他愛ない」の一言で片付けた母親がある意味凄い(爆)。そして表題作は誘拐ミステリの新境地という帯の文句にも納得の傑作で、構図の反転と奇想の融合が実に強烈。
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posted at 16:00:23
「無人駅」は田舎町で不審な行動を見せる女と刑事の駆け引きを描いた短編で、女の狙いを完全に読んだと思わせて、更にその裏がある展開が秀逸。「蘭が枯れるまで」は交換殺人の新機軸とも言うべき傑作で、交換殺人の図式を逆手にとったこの作者らしい真相が素晴らしい。
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posted at 15:59:56
作者の死後、単行本未収録だった短編を集めた作品集。収録された八編のうち、二編は恋愛小説の範疇に入る作品だが、そこに使われた手法からミステリとして読むことも可能だろう。全体的に高レベルだが、個人的に感銘を受けたのは「無人駅」「蘭が枯れるまで」「白雨」、そして表題作の四編である。
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posted at 15:59:44
連城三紀彦「小さな異邦人」読了。八人の子供を持つ家庭へかかってきた脅迫電話。「子供の命は預かった、3千万円を用意しろ」だが家には子供全員が揃っていた……表題作他、昔の同級生から交換殺人を持ちかけられる「蘭が枯れるまで」、回想の殺人と娘へのイジメがリンクする「白雨」など八編収録。
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posted at 15:59:31