麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年05月01日(木)
井沢元彦「忠臣蔵 元禄十五年の反逆」読了。劇作家の道家和彦は劇団「ゆうとぴあ」を主宰している親友の久保誠一郎から『忠臣蔵』をテーマにした芝居を書くよう依頼されたのを機に赤穂事件と『忠臣蔵』の真実を探り始める。だがその一方で道家は何者かから命を狙われていた。
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posted at 21:21:23
日本人には馴染み深い『忠臣蔵』をテーマに、様々な資料から意外な真相を導き出す歴史ミステリ。その推理の過程は非常に緻密で、いきなり本題には入らずにまず『忠臣蔵』の元になった歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』を徹底的に分析することで読者の『忠臣蔵』に対する先入観を取り除いてみせる手腕が秀逸。
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posted at 21:21:48
その後もこの作者らしい発想の逆転が活かされた説が展開、最終的な着地点こそミステリ的なカタルシスには乏しいものの本当にこれが真相なのではと思わせる説得力があるのは流石。その反面、現実で起こる事件は完全におまけ扱いで、これならむしろ入れない方がすっきり纏まって良かったような気がする。
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posted at 21:22:26
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