麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2014年05月02日
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2014年05月02日(金)
瀬尾こると「ロマネスク」読了。故郷の神殿から盗まれた秘宝を探す旅を続けるバジリスクは蛮族に襲われていたシエナを助けたのが縁で砂漠の国ケ・イキョーに滞在することになる。そこで彼は老臣エゼカイオに見込まれ、怪物が徘徊する迷宮で重臣を殺害した犯人捜しを依頼されるが……。
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posted at 23:31:51
本来ファンタジーというと世界観を作り上げなければいけない都合上、描写に力を入れがちだが、本作はそれらを徹底的に省き、ひたすら展開の速さに注力している点がまず異色。言うなれば本作はミステリの文脈で書かれた作品であり、事実本作にはミステリではお馴染みの手法が幾つも盛り込まれている。
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posted at 23:32:31
だがミステリとして読むと個々のネタはあっさり気味で、異世界設定もそれほど活かされていないのが物足りない。また構図の反転にしても記号的なキャラにしてしまったが故に衝撃があまりなく、加えて一人称が整理されていないのでイマイチ分かりづらい。
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posted at 23:32:55
尤も解説の城平京はそれを全体のバランスを重視した結果であると好意的に捉えていたが、個人的にはミステリとしてもファンタジーとしても中途半端なように感じてしまった。ともあれ、この作風をどう捉えるかで評価が分かれる作品である。
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posted at 23:33:17
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