麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2014年06月22日(日)
ミッシング・リンクテーマの力作。一応読者が容易に真相に辿り着けないよう展開に工夫が凝らされてはいるが、今となっては真相だけではなくその展開すらも予測の範囲なのが少々残念。とはいえ丁寧に物語を描いている点は好印象であり終盤の岬シリーズを思わせるロマン溢れる展開も忘れ難い作品である。
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posted at 18:36:01
笹沢左保「異常者」読了。若い女に赤ペンキを噴き付け暴行した挙げ句、絞殺。局所には現場付近で見付けた異物を挿入するという残酷な手口から〈残虐魔〉と名付けられた連続殺人鬼の第五の被害者に自分の妹が選ばれたことから、新進弁護士の波多野丈二は独自の捜査を開始する。
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posted at 18:35:31
皮肉なオチといえば、どこか間抜けな連続強盗事件の顛末を描いた「尻を叩く女」も捨て難い。また警察小説として一番完成度が高いのは「死にたがる女」で、刑事たちの捜査から浮かび上がる意外な事実とそれに対する女の人間臭い台詞が実に印象的である。
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posted at 18:35:21
収録作はいずれも警察小説に比重が置かれているためか、ミステリ的な仕掛けには乏しいものの、熟練したプロットで読ませてくれる。ベストを選ぶなら「アリバイ成立」で、作者が得意とする人物描写から導き出される皮肉な真相が○。
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posted at 18:35:04
笹沢左保「真犯人(ホンボシ)」読了。これまでに五回自殺を図った女。その原因を調べる刑事たちが辿り着いた意外な真実とは?(「死にたがる女」)深夜に起きた強盗傷害事件。その手口から浮かび上がった容疑者には完璧なアリバイがあった(「アリバイ成立」)。その他三編を収録した警察小説集。
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posted at 18:34:52