麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2014年06月29日(日)
もっとも謎解きに入る前に人間関係を浮き彫りにさせていく過程で真相に気付いてしまう可能性もなくはないが、仮に気付いてしまったとしてもある人物の心情に胸を打たれる、例えるなら京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」にも似た読後感が味わえる作品である。
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シンプルながらも大胆なアリバイトリックに歴史ミステリ要素を絡めた佳作。このトリックに関しては「暗鬼の旅路」などでも見せた人物を描くことで成立させるタイプのものであり、それに江戸末期の蘭学者・高野長英をモチーフにすることで作者の目指す「本格とロマンの融合」を見事に体現している。
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笹沢左保「憑霊」読了。高野長英を心酔する歴史学者・高野真一郎から脅迫されていると度々警察に訴えていた美貌の財閥夫人が惨殺された。すぐさま警察は高野を疑うが彼には犯行時、警視庁警部伊勢波と会っていたという鉄壁のアリバイがあった。アリバイの証人にされた伊勢波は完全犯罪を突き崩せるか?
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第八回鮎川哲也賞の最終候補作。登場人物の口を借りて語られる作者の本格ミステリ観は一部ピンとこないところもあるが、それ通りのものを作品として示してみせた点は好感が持てる。だがその反面、犯行状況を限定し過ぎたせいである程度ミステリを読み慣れていると真相が分かりやすい欠点も抱えている。
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氷川透「密室は眠れないパズル」読了。株式会社東都出版の営業部次長が本社ビルのエレベーターの前で刺殺された。彼は死ぬ直前「常務に刺された」と言い遺すがその常務もエレベーターの中で殺害されていた。本社ビルが原因不明のクローズドサークル状況に陥る中、関係者たちは独自に犯人探しを始める。
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posted at 00:09:27