麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム
» @mysteryEQ
» 2014年10月09日
並び順 : 新→古 | 古→新
2014年10月09日(木)
中町信「偽りの殺意」読了。東京から来た教科書会社の営業マンが群馬県猿ヶ京温泉の崖から転落死した。前日の夜に同宿した若い女と、被害者を恨む男が疑われるが、二人にはそれぞれ強固なアリバイがあった。――作者のデビュー作「偽りの群像」含むアリバイ崩しをメインにした中短編三編収録。
タグ:
posted at 23:05:45
作者が鮎川哲也に強い影響を受けて書いたというアリバイ物を集めた作品集。収録された三編ともシチュエーションが被っているのが難だが、まだ作者が文体トリックという作風を確立させる前に書かれたものだけに今読むと新鮮な印象を受ける。
タグ:
posted at 23:05:57
尤も使われているトリックはどれも今となっては古びてしまっている感が否めないが、その一方でミスディレクションの技巧やプロットさばきを面白く読んだ(前者でいえば「急行しろやま」、後者でいえば「愛と死の映像」)。
タグ:
posted at 23:06:15
特に「愛と死の映像」は中編にこれでもかとばかりにトリックが詰め込まれた力作で一部の仕掛けには後の作風の片鱗を見ることができる。あっと驚くような鮮やかなトリックはないが、堅実な書きぶりに好感が持てる作品集である。
タグ:
posted at 23:06:31
スポンサーリンク