麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年03月28日(土)
また構成も凝っていて、同じネタを使った密室殺人を基本問題と応用問題に分けて見せているのが面白い。ただ衝撃度でいえば基本問題の方が上なのが難だが、その代わり応用問題は伏線や動機などのミステリ的技巧が楽しめる作りになっている。風変わりな軽本格を読みたい読者には打ってつけの作品である。
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ミステリ評論家・大森滋樹が大森葉音名義で書いた小説二作目。あらすじからも分かるように本作はピーター・アントニイ「衣装戸棚の女」を意識しているが、もう一つ某ホラー映画を元ネタにしているため、物語のとぼけた雰囲気と相俟ってなかなかの異世界バカミスに仕上がっている。
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大森葉音「プランタンの優雅な退屈」読了。潤沢な資源のおかげで平和で穏やかな毎日の「退屈王国」で起きた「衣装戸棚の女」密室殺人事件。王女プランタンは持ち前の好奇心から事件に顔を突っ込むが、推理は堂々巡り。「空間と空間のあいだ、ってなに?」
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個人的には時の流れを感じさせる場面ほど描写が秀逸であり、特に正ちゃんが《私》に「女生徒」を手渡す際の台詞に最も胸を打たれた。ある程度年をとっているシリーズ読者ほど沁みる作品である。あと何気に新潮文庫の販促になっている点が凄い(爆)。
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posted at 15:36:05
《円紫さんと私》シリーズ待望の新作は、「六の宮の姫君」の芥川に引き続き、太宰にスポットを当てた文学ミステリ。本格かどうかは微妙なところだが、少なくとも文学に興味のある読者の知的探求心を満足させる作品には仕上がっている。
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posted at 15:35:15
北村薫「太宰治の辞書」読了。編集者の《私》は友人の正ちゃんから手渡された太宰治の「女生徒」を読むうちにある謎に出会う。太宰は〝ロココ料理〟で何を伝えようとしたのか? 《円紫さん》の言葉に導かれて、《私》は創作の謎を探る旅に出る――。
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posted at 15:35:05