麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年05月17日(日)
一つの射殺事件を巡り次々と仮説が示されては否定されていく展開がまず圧巻で、しかもそれらが全て真相のミスディレクションとして機能しているのが素晴らしい。更に不自然な語りも計算済みという念の入りようで、それが最終的にあるテーマを浮き彫りにする。
タグ:
posted at 22:52:15
日影丈吉「内部の真実」読了。太平洋戦争末期の台湾で起きた殺人事件。闇夜の庭園で拳銃による決闘を試みた二人の男のうち、一人が至近距離から射殺され、もう一人が頭を殴られ気絶していたのだ。だが奇妙なことに生存者の拳銃には弾丸が充填されていなかった。
タグ:
posted at 22:51:46
ただ三つの話が一つに繋がるという趣向に関しては正直なくても成立するのでは? と思わないでもないが、個人的には前述したトリックをやってのけてくれた点だけでも大いに評価したい。
タグ:
posted at 22:51:35
第24回横溝正史ミステリ大賞受賞作。本作の優れている点は何といっても密室トリックを成立させるためだけにSF的ホラ話をでっちあげたことであり、SFとしては落第だけどトリックの奇想がいいと褒めている綾辻、北村両氏の選評が大変微笑ましい。
タグ:
posted at 22:51:12
村崎友「風の歌、星の口笛」読了。次々と壊れるペットロボットを皮切りに街のあちこちで観測される異変、砂漠化し滅びてしまった星で発見された密室の死体、姿だけではなく人々の記憶からも消え去った恋人の謎……無関係と思われた三つの物語が一つに繋がる時、壮大なトリックが明らかになる。
タグ:
posted at 22:51:01
どちらかといえば連作としての纏めの方に力が入れられているが、そちらにしてもどれが伏線でどう回収していくのかが手に取るように分かってしまうので、意外性を求めるとどうにも物足りなさが否めない。故に最初から意外性は求めず、その予定調和ぶりを楽しむのが吉な作品である。
タグ:
posted at 00:28:17
千里眼持ちの金平糖屋の看板娘が探偵役を務める連作ミステリ。捜査の際に食べる金平糖の種類によって発揮される千里眼の能力が違うなど工夫を凝らしてはいるものの、扱う事件自体はたわいないものばかりで真相がすぐに読めてしまうのが難。
タグ:
posted at 00:27:53
伽古屋圭市「なないろ金平糖 いろりの事件帖」読了。時は大正。金平糖専門店「七ツ堂」の看板娘・いろりには千里眼の能力があった。彼女はその力を使い、会話を交わすことのできる猫のジロと共に舞い込んでくる様々な事件を鮮やかに解決していく。
タグ:
posted at 00:27:12