麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年08月26日(水)
それに対し「ねずみたち」はサスペンス性の高いホワットダニット物で、何が起こっているのか次第に状況が明らかになってくるにつれ、タイトルの残酷さがじわじわと沁みてくるのがいい。三編とも甲乙つけがたいが、ベストを選ぶなら「ねずみたち」。
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posted at 22:28:35
本作に収録された三編はいずれも軽い読み口の作品ながら、その切れ味の鋭さにまず驚かされる。表題作及び「患者」はミスディレクションの巧さが引き立てる犯人の意外性が秀逸で、特に表題作は犯人だけではなく様々な面でぬけぬけと読者を騙してくれるのが心憎い。
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posted at 22:28:16
アガサ・クリスティー「海浜の午後」読了。一幕ものの戯曲集。高価なエメラルドの首飾りを巡り浜辺で繰り広げられる騒動を描いた表題作、何者かに襲われ意識不明となった患者の証言を聞き出す実験「患者」、アパートの一室に誘い出された男女を待つ恐るべき罠「ねずみたち」の三編を収録。
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posted at 22:27:58
犯人の意外性はそれほどでもないものの、アクション展開を隠れ蓑にしつつ設定を巧く活かしている点が好印象。もっとも扱い的にはあくまでオマケなのが少々残念だが、あとがきによるとシリーズ二作目では一転、密室殺人を扱った本格ミステリになるそうなので、ミステリとしてはそちらに期待したい。
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posted at 00:27:05
「聖域の殺戮」以来のSFミステリ。「聖域の殺戮」がスタートレック風だったのに対し本作は手塚漫画風であり、そのためか全体的によくも悪くも古めかしさが感じられる。作者曰く今回はわりと活劇重視とのことだが、何気にフーダニット物としての出来は悪くない。
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posted at 00:26:25
二階堂黎人「アイアン・レディ」読了。2030年、大地震とテロで治安の悪化した日本。連州捜査官の永明は死んだ恋人と同じ顔を持つパートナーのアンドロイド・レオナと共に拐われたロボット工学の権威・薬丸博士の行方を追うが、何故かこちらの動きは敵に読まれてしまう。誰かが裏切っているのか?
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posted at 00:26:01