麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年09月19日(土)
続く二編目「極めて陽気で呑気な凶器」は一つの謎をとことん追求することで芋蔓式に解けていく点が秀逸。また三編目「途切れ途切れの誘拐」はある気付きからガラリと反転する構図も素晴らしいが、何よりも予想外のところからくる○○の正体のどす黒さが堪らない。
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posted at 21:09:09
遂に冷蔵庫の中身が空になったのか(?)久々に本気の倉知が堪能できる中編集。全編ロジックの切れ味が半端なく、例えば一編目「ぎゅうぎゅう詰めの殺意」はある矛盾からの論理の綱渡りが実にスリリングで、その過程はさながら「壺中の天国」を彷彿とさせる。
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posted at 21:08:22
倉知淳「片桐大三郎とXYZの悲劇」読了。満員電車での毒殺、ウクレレを凶器に使った不可解な撲殺、犯人からの電話が途切れ途切れの誘拐、消失した幻のシナリオ……聴覚を失ったことをきっかけに引退した時代劇の大スター・片桐大三郎がクイーンの悲劇四部作を元にした四つの事件に挑む連作ミステリ。
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posted at 21:07:55
次点は不可解な放火殺人を扱った「炎」で、「犯人が誰か?」よりもその狙いにゾクリとさせられる。正直この二編を除くと手放しでは褒められないものの、ずば抜けた発想の面白さだけは全編感じることのできる短編集である。
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posted at 03:55:44
なんともアンバランスな短編集。収録作を見ると気付きのポイントや発想はいいのに動機や事件の導入部で首を傾げたくなるものが幾つかあり非常に勿体ない。ただ中には巧くいっているものもあり、特に「復讐日記」は動機と仕掛けと構成が三位一体となった傑作と言っていいだろう。
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posted at 03:55:02
大山誠一郎「赤い博物館」読了。犯罪資料館の美人館長と元捜査一課の若手刑事のコンビが遺留品から迷宮入り事件の謎を解く連作ミステリ。元恋人の復讐を果たした男の日記に隠された真相「復讐日記」、死に際に男が口にした交換殺人の告白「死が共犯者を別つまで」など全五編収録。
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posted at 03:54:31